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退屈なコンプライアンストレーニングを回避する3つの方法

更新日:2023年11月22日

コンプライアンストレーニング。非常に密度が高く、魅力的なものとしてイメージすることが難しいため、学習者はコンプライアンストレーニングを受講すること、そしてトレーニングチームはコンプライアンストレーニングを作成することを恐れます。眠らず、退屈ではないコンプライアンストレーニングを作成できるのでしょうか?

そもそも無味乾燥した内容の性質に加えて、コンプライアンストレーニングはいくつかの設計上の問題を引き起こし、たとえその結果を回避するために最善を尽くしていても、退屈なつまらないコースに終わる可能性があります。これらの設計上の課題には、次のものがあります。

  • トレーニング目的が、会社として法律を遵守していることを示すことであり、従業員の行動を変えることではありません。従業員の行動を変えて業務パフォーマンスを向上させることに重点を置く、他のタイプのビジネストレーニングとは異なり、コンプライアンストレーニングを実施するポイントは、リスクを軽減し、法律へのコンプライアンスを実証することです。多くの企業は認めたがりませんが、コンプライアンストレーニングの主な成功基準は、コース修了情報もしくは合格スコアであり、安全インシデントの削減や従業員の警戒の強化ではありません。

  • トレーニング内容は開催毎に変わるかというと実際には変わりません。年次または季節毎に変化するトレーニングトピックとは異なり、コンプライアンストレーニングはほとんど変更されないポリシーと法律に基づいています。つまり、トレーニング対象者は毎年同じ情報を見ることになります。

  • コンプライアンストレーニングには、概して他のタイプのビジネスに重要なトレーニングと同じ、開発期間、予算、リソースが与えられません。特に、コンプライアンストレーニングを「チェックボックス」という考え方で実施している企業組織では、他のタイプのトレーニングと同じ予算・リソースがとれないという可能性があります。少ない予算でトレーニングを作成することを余儀なくされた時、品質が悪く、現実的なシナリオベースも作成できず、没入型でインタラクティブなビデオもなく、魅力的な要素に欠けているコースが出来上がります。

要するに、難しい内容で、創造性の自由度がほとんどなく、時間も予算もほとんどない場合、すべて退屈なトレーニングにつながります!コンプライアンストレーニングがこれほど広く嫌がられているのも当然です。しかし幸いなことに、参考になるコンプライアンストレーニングのヒントをいくつかまとめました。


ヒント#1:認知負荷に焦点を当てる


筆者のお気に入りのインストラクショナルデザインの専門家の1人であるJulie Dirksenは、「インストラクショナルデザイナーの仕事は、認知的負荷をしっかり管理すること」とよく言います。

コンプライアンストレーニングの反復的で密度の濃い内容性質であることを考えると、このアドバイスは非常に考えさせられます。結局のところ、私たちはどんなタイプのトレーニングに対しても従業員が多くの時間と注意力を持っていないことを知っています。つまり、コンプライアンストレーニングは、簡潔で関連性のあるものだけにすることで、これらの限られたリソースを有効に活用する必要があります。

そのために役立ついくつかのヒントを次に示します。

  • 最もリスクが高い、最も誤解されている、または誤って対応してしまう情報に焦点を当てたコンテンツにします。学習者は、ポリシーや規制の怪しい領域、特に自分自身、同僚、会社全体を危険にさらす可能性のある領域をサポートしてほしいと望んでいます。コンプライアンストレーニングをチャンスとして、危険度の低い安全な架空スペースで自分の過ちを探り、そこから学ぶように誘います。

  • 深い歴史と専門的な法律用語を、少なくとも学習者が読みやすい、吸収しやすい形式に変えます。例えば、銀行秘密保護法の制定日を知ることは、従業員が詐欺の可能性の高い取引を見つけるのに本当に役立つのでしょうか?そうではありませんよね。

  • コースの最初にアセスメントを配置することで、最初から学習者の注意を引きつけられます。自分が改善する必要がある箇所を見つけた場合、人々は改善しようとします。

ヒント#2:学習者をストーリーに招待する

推奨/非推奨を提示する最もパワフルで魅力的な方法の1つは、学習者をストーリーに導く分岐シナリオにすることです。理想的には、学習者が自分の選択についてフィードバックを得ることができるシナリオを作成するか、もっと良いのは学習者が進むにつれて意思決定の結果を体験できるようにすることです。Josh Goodswenが作成した、サンプル「健康と安全」コースをご覧ください。


シナリオベースの注意点の1つは、シナリオが明白な解決策を備えており、決してとんでもないばかげた状況を使っていないことを確認することです。重要なのは、学習者をエンゲージさせることです。

ヒント3:ビジュアルをクリエイティブに使う


予算が少ない、もしくは無い場合、コンプライアンストレーニングの適切な状況のビジュアルを収集するのが難しくなる場合があります。ここでは、いくつかのヒントと回避策を示します。

  • Content Library 360で画像を検索する場合は、概念を文字どおりに検索するのではなく、連想させる用語を使用してみてください。例えば、職場ハラスメントを受けている人物を示す画像を見つけようとしている場合は、その状況にいることへの苛立ちと孤立感を呼び起こすような検索用語を使用します。この検索手法は、より多くの画像を選択できるようにするだけでなく、典型的な描写を回避するのにも役立ちます。画像検索に関するその他のヒントについては、こちらの記事をご覧ください。

  • キャラクターでクリエイティブに。シナリオに適した人物画像が見つからない場合は、Content Library 360にあるイラストキャラクター(左のSTYLEフィルターで絞り込めます)を使用するか、人物のシルエットを使用するか、すごく抽象化した擬人化キャラクターを使うかなどの方法もあります。

 

株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です

 
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