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新しい常識へのナビゲート:Degreedクライアントからのアドバイス Unilever社編

原文「Navigating the New Normal: Advice from Degreed Clients | Unilever


Degreedのような一部の企業では、リモートワーキングが企業文化そのものになっています。自室の快適さとオンラインを介して対面できるリモートワーキングを経験したことのない人にとって、リモートワーキングはまったく新しい体験です。私たちは前例のない状況にいます。どうやって集中力を維持できるのでしょうか?優先順位がものすごいスピードで変化している状況で、どのように対応していけるのでしょうか?コロナウイルスによりリモートワーキングしかできないような状況で、どうすれば「通常どおりのビジネス」ができるのでしょうか?

様々な業種の顧客にインタビューを行い、どのようにして新しく始めるリモートワーカーをサポートしたり、バーチャルラーニングプログラムを作成したり、不確実な時代に生産性を維持しているかを聞いてきました。これは間違いなく私たち全員にとって新しい領域ですが、ベストプラクティス、洞察、実際の話を共有することで、私たち全員が一緒に成長し、学び、繁栄し続けることができることを願っています。


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イギリスのロンドンとオランダのロッテルダムに本社を置くグローバル消費財メーカーUnilever社のNicola Braden氏にインタビューすることができました。Unileverの製品は、抗菌石鹸や美容製品から、アイスクリーム、エネジードリンクなど、多岐にわたります。世界中で推定25億人が毎日Unilever製品を使用しています。

Degreed:自己紹介をお願いできますか?

Nicola:Nicola Bradenといいます。私はUnileverでグローバルラーニングイノベーション責任者として働いています。

Degreed:コロナウイルスのパンデミックはUnileverのビジネスにどのように影響したのでしょうか?

Nicola:グローバルでビジネス活動しているので、大きな影響がありました。今から2か月以上前に、私たちはグローバルのすべてのオフィスを閉鎖し、ソーシャルディスタンスを奨励しました。つまり自宅で仕事をするという、従業員にとって大きな変化がありました。

またサプライチェーンが影響を受けています。しかし一部の製品には大きな需要があり、消費財の多くが日常生活に欠かせないものです。日常生活において髪を洗ったり、床を掃除する必要があります。しかしコロナウイルスはUnileverにとっても他の多くのビジネスと同じで困難な時期です。

Degreed:ラーニング部門にとって具体的にどのような影響を受けましたか?

Nicola:最初の影響はビジネスに突きつけられた突然の問題で、在宅勤務に移れるようにいくつかのコンテンツをまとめました。オフィス業務が中心で在宅勤務時間は少ししかない通常の時とはまったく異なる状況です。おそらく従業員の子供は一緒に家にいますし、他の大人の家族もそこにいるでしょう。

そのため、健康、安全、快適さ、プライバシーが守れる環境のセットアップなど、様々な側面に対処しました。また感情的な影響についても取り上げました。従業員はオフィスに通勤し、同僚と向かい合って座って、ソーシャルに働くことに慣れています。しかし、突然この習慣すべてに恐怖を感じ、働かなければなりません。これは大きな変化です。そのため、私たちラーニング部門はそのコンテンツを極めて迅速に準備しました。

今、私たちは世界的なビジネスへの影響を理解し始めています。現在のwithコロナ環境でビジネスを推し進めるスキルを個人個人が証明する必要があります。また場合によっては人材を再配置するために、より多くのコンテンツが必要となるジャンルを把握しようとしています。ビジネス領域の一部は非常に忙しくなり、より多くの従業員が支援しなければなりません。所持するスキルセットが似通っていて、一時的に別の仕事を引き受けることができる可能性のある従業員を探しています。

現時点では、Degreedを社内公開して以来、最高レベルのエンゲージメントが見られます。その中で、コロナウイルス関連のコンテンツにアクセスする従業員と、何らかの理由でより多くの学習をしたい従業員の比率を分析したいと思います。おそらく両方は合致しているのだと思います。学習への真の関心があったようです。従業員は出張や通勤していないので、より多くの時間が使えるので、新しい習慣を作り上げています。


Degreed:これらの新しい課題に対してラーニング部門はどのように変化していますか?アプローチを変えていますか?

Nicola:私たちラーニング部門はリモートワーキングに慣れています。新しいものではありません。また私たちラーニング部門はグローバルチームです。これは大きな利点でした。すべてのバーチャルツールを使用することに慣れています。

ラーニング部門として私たちは優先順位を検討し、何を保留し、今フォーカスすべきものを理解しています。私たちラーニング部門はアジャイルで作業し、優先順位が高い、緊急を要するリソースを集めています。例えば、プランナーツールを使用して、コロナウイルスの結果、必要なアクティビティを計画しています。

ある部門のラーニングチームは、集合研修で対面実施していたトレーニングプログラムを完全にバーチャルなプログラムに変えています。従業員は依然として能力開発を必要としています。この状況でも能力開発を継続できるように、状況にあった提供方法が必要です。

Degreed:Unileverにおけるテクノロジーが果たした役割は何ですか?予想以上に便利であったと感じているツールやテクノロジーはありますか?

Nicola:非常に有益だったことの1つは、より多くのテクノロジーを工場部門に提供できたことです。工場にある特有の問題ですが、個人用のデバイスがないので常にIDや、電子メール、その他の個人を認識する情報が必要でした。まさに工場の環境にもDegreedを展開しようとしている途中でしたが、コロナウイルス用に作成したコンテンツは、すぐに工場の従業員にも提供する必要がありました。Degreedは、一般公開されているコンテンツをパスウェイという形で配信できる機能を提供してくれていたので、言葉に表せないくらい、本当にDegreedに感謝しています。

他のツールに関してですが、マイクロソフトTeamsを使用して、トレーニングプログラムやコースを提供していました。私たちの通常のトレーニングプログラムでは、バーチャルで実施するプログラムは一部しかなかったので、それほど多く使っていませんでした。しかし3日間のセッションをバーチャルトレーニングで行う場合、より多くの対話性、インタラクティブ性が必要となります。そのためWebExのような既に使っていたツールやバーチャルツールを使用するようにしています。それらツールは優れた機能(インタラクティブツール、ホワイトボード、投票機能)を持っています。また私たちは参加者をサブグループに分割し、ブレイクアウトセッション機能を利用し始めました。

Degreed:工場の従業員向けにパスウェイが非常に役立ったとおっしゃっていただきましたが、その取り組みについて、もう少しお話しいただけますか?

Nicola:最初はオフィス従業員向けのパスウェイの作成から開始し、2つのパスウェイを作成しました。1つはこの新しい状況下での健康に関するパスウェイ、もう1つは特に在宅勤務に関するパスウェイです。工場の従業員は自宅での作業ができませんので、在宅勤務に関するパスウェイは関係ありませんでした。そこで、私たちは健康に関するパスウェイを工場の従業員向けにも採用し、よりフィットするものにしました。コンテンツが世界中からアクセスできること、ライセンスを必要としないこと、ファイアウォールに引っかからないことが重要でした。

準備が整い次第、私たちはDegreed上で構築したパスウェイへのリンクを工場従業員に案内しました。その後、工場の従業員は自分のスマートフォンを使うことができます。一部の工場にはiPadなど、学習できるデバイスがあり、一部の工場にはキオスク端末があります。またグローバル各国で異なる環境にあります。

今では全部で8言語のバージョンのパスウェイがあります。つまり、ある言語を話す工場の従業員全員がパスウェイで学ぶことができます。それは今までとは違いを生み、私たちはより多くの言語を使用するようになりました。各地域の工場の人事担当者と協力し、現地語で作成することをサポートし、各地域向けにパスウェイを公開することができるようになりました。

Degreed:ラーニング部門の運営方法を変えることに大きな違和感がありましたか?またもっと準備しておけばよかったと思うことはありますか?可能であれば、他のDegreedユーザーに役立つ情報を共有いただければ幸いです。

Nicola:課題の1つは、複数の言語で極めて速くコンテンツを集めることでした。私たちは常に心掛けていましたが、ある言語のコンテンツが制作されてから、他の言語にするまでにさらに1か月かかる場合があります。もちろん私たちはそんなに長く待ちたくありません。数日で対応する必要があったのですが非常に難しかったです。今、私たちは本当に素早く各言語に対応できる最良の方法で取り組んでいます。今までは作成したコンテンツを翻訳するために外部ベンダーに委託する必要があり、かなり時間がかかっていました。現地言語で代替コンテンツを探した方がよい場合もありますが、外部ベンダーは必ずしもそれを行うことができません。

経営層や現場から「ラーニング部門は一瞬で方向転換してくれた。本当に素晴らしいです。」とフィードバックしてくれました。すばらしいことでしたが、多大な労力が必要でした。そのため翻訳バージョンを極めて迅速に公開する必要がある場合に、このプロセスをより効率的に行う方法を探しています。

Degreed:では次の目標は何ですか?Unileverは、ここ数か月間で他に変えようと思っていることはありますか?それともラーニング部門はまだコロナウイルスにまず対応するというモードですか?

Nicola:ただ単に対応だけだと後手を踏んでいるのでよくありませんが、非常に難しい状況です。問題は非常に多くの不確定要素があることです。求められる資質は急激に変化しているので、1か月内に発生しうるものに膨大な時間と労力を費やして準備しているうちに、それがまったくいらなくなるという状況に陥ります。ですから私たちは、はるかに短い時間枠で取り組む必要があります。これは他のビジネスも同じだと思います。

私たちの焦点は、会社の目標や戦略から外れてしまっているかもしれない状況から「今、ビジネス・事業に本当に必要なものは何か?」と自問し、会社の戦略に戻ろうとしています。従業員誰もが、起こりうることに対してできる限り予測し、それに備えて最善を尽くしています。

しかし魔法のように水晶玉を覗けば未来を予想できるものではありません。フレキシビリティ(柔軟性)とアジリティ(俊敏性)のみが与えてくれます。従業員に耳を傾け、従業員と会話し、日々のデータを見てください。次のステップに移る準備をしているのがわかります。


このことは、100か国以上のグローバルにビジネス展開している場合、特に困難であり、各国で状況がすべて異なります。私たちはコーディネイトにかなり力を注いでいるので、10のチームが同じものに取り組んでしまうという無駄がありません。ビジネス全体の経営層レベルでの調整もあります。やっかいな状況ではありますが良くなっています。1~2週間前のことでさえも、改善され始めました。事業、お客様、エコのために、従業員は最善を尽くしています。

またUnileverは正社員だけでなく、契約社員にも次の3か月の間に収入減にならないようにすべてのことを行うことを約束しました。私たちは難局に備えるだけではありません。皆を見守り、私たちの役割を果たすようにしています。

Unileverは世界中で手洗いを推進するために1億ユーロの投資を発表しました。これはイギリス国際投資省と調整しましたが、この投資はグローバルが対象であり、手を洗うという最も基本的なことで世界をサポートすることができます。基本的なことに聞こえますが大きな違いがあることはわかっています。


By Nick Welna, Writer

June 11, 2020

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