LMSとLXPについて

最近はLXPという単語も目にする機会が増えてきたと感じています。以前弊社セミナーでご紹介した内容の中から一部抜粋してご紹介したいと思います。

LMSは、Learning Management Systemの略で、研修管理システムと呼ばれるシステムです。 LXPは、Learning Experience Platformの略で、最近出てきたシステムです。学習体験プラットフォーム(ラーニング エクスペリエンス プラットフォーム)と呼ばれるシステムです。 LMSとLXPを理解していくために、まずは、いろいろな観点から、両者の違いを見てみましょう。

まずは次の表をご覧ください。

どうでしょうか。両者の違いがなんとなくイメージできましたでしょうか。 では、それぞれについて、簡単に補足していきます。


LMSについて

LMSは統合的に研修を管理することが主眼に置かれています。 基本的には、研修体系にそった研修のデリバリーを統合管理するシステムですので、受講者にとっては、自分が受けるべき(会社が用意した)研修が出てくるように感じるかもしれませんが、その本質は管理者のためのシステムといえるでしょう。 研修体系は、組織や職種と年次や職位のマトリクスに対して作られていたり、コンピテンシーモデルに対して作られていることが多いかと思います。 その研修に対して、従業員に必要なタイミングで受講してもらえるように運用を行っていることと思います。研修ごとに対象者は組織や職種、年次、出欠状況などにより変動しますが、システム上で動的に対象者が設定され、その後の受講申し込み、研修案内の配信や承認フロー、キャンセル対応などの運用プロセスを管理します。集合研修の場合は出欠データを登録しますが、eラーニングの場合は自動で履歴が登録されます。 受講状況については、全社レベルで把握するだけでなく、部門レベルでも管理者が自部門のメンバーの受講状況を確認できます。また、完了が遅れている者には自動でリマインドメールを送る設定もできます。 つまり、従来、手作業やEXCEL等で行っていた業務を一元管理できるようにすることが、LMSの一番のポイントであったといえます。



LXPについて

一方、LXPはその名の通り、従業員の学習体験を主眼に置いています。 従業員がスキルを身につけたいと考えたときに、適切な学習リソースにたどりつき見つけることができ、さらにその後も、様々な学習リソースの中から適切なものをお勧めし続けてくれます。 単一の研修の表示で終わりではなく、複数のeラーニングコースや、動画、本の紹介や、同じスキルを目指している従業員や、学習グループ、ラーニングパスなども表示し続けます。 必須研修を受講することよりも、成果(学習のきっかけ)を出すためにタイムリーに学ぶことや、成長のために学び続けることをサポートするためにLXPは存在します。また、学習という観点からみると、企業が提供する研修だけが学習ではなくなってきています。世の中には多くの学習リソースが存在しています。今ではインターネットで検索して調べることが多くなっているのではないでしょうか。YouTubeやTEDなどの動画サイトにも学習になる動画が多いかと思います。社内においてもナレッジマネジメントシステムなどノウハウが共有されているかと思います。そのような多くの学習リソースをどのように活用していくかも、これからの学習の重要なポイントではないでしょうか。 そんな中、LXPにおける管理者の役割としては、受講管理だけではなくなってくるでしょう。今どのような学習リソースが学ばれているか、そのようなスキルが必要とされているかを把握し、どうすれば社員の学習活動を活性化できるかという観点になってきます。その上で適切なリソースを用意したり、学びやすくする仕掛けの用意をする役割がでてきます。社員が自律的な学びができるよう、支援をしていくという観点にたつシステムではないでしょうか。


エコシステムという考え方

LMSとLXPの比較をしてきましたが、実はどちらが良いという議論の話ではありません。どちらも必要なアプローチです。両者をITシステムの側面から考えた場合、一つのシステムで対応するやり方と、両方のシステムを導入するやり方が考えられます。 一つのシステムの場合、メリットとしては、統一された操作感と全体的にコストが抑えられる可能性が高いという点が挙げられます。デメリットとしては、現時点ですべての機能を取りそろえたシステムがない、機能が多く複雑になる、システム変更時の影響が大きいということがあげられます。 両方のシステムを導入する場合のメリットは、既存のLMSを活かしつつ、LXPによるシンプルなインターフェースと体感を実現できることです。LMSが複数存在したとしてもあたかも一つのシステムのように統合できるため、時世に合わせてLMSを入れ替える場合も比較的スムーズに対応ができるでしょう。デメリットは、システム費用が増える可能性があるという点とそれぞれのシステム操作を理解する必要があるという点になります。 ここでは、両方のシステムを導入する場合を優先して考えてみたいと思います。 エコシステムというキーワードを耳にしたことがあるでしょう。ここでのエコシステムは、複数のシステムがデータ連携してそれぞれ存在していることをイメージしてください。 コンプライアンス研修や必須研修はLMSで管理、部門研修は動画システムを活用、タレントマネジメントシステムではスキル情報を管理。それらをLXPとつなぎ合わせ、さらに社内のナレッジ共有のサイトや、社外の動画サイトやMoocsがつながって一つの人材育成システムを構成することができます。 システムとして古くなったものはそこだけ入れ替える。コンテンツは新しいものを試しつつ、よく学習されているものを残していく。現場で必要となるシステムを選定していく。という活用方法が可能になってきます。 もちろんこのことはIT部門の方針にも関わることですが、従業員が成長できる環境を構築するという目標の中ではぜひ検討いただきたいコンセプトです。


従業員にとって最適な学習プラットフォーム


今現在、LMSの入れ替えや導入を検討している方は、LXPについても調査をしてみてはいかがでしょうか。前述のとおり、LMSは構造化された研修を展開していくには最適ですが、それ以外の研修や学習リソースを展開するには少々弱い側面があります。一方LXPは、もっと柔軟に、パーソナライズされた学習環境を提供します。


ぜひ、今展開している研修運用をそのまま適用するという考えから、今の従業員が成長のために学習するための環境はどのようなものなのかという考えにチェンジして検討をしてみてください。


Dxに象徴されるようなビジネス変化の激しい現代では、もっと従業員が率先してスキルアップできる環境が求められているのではないでしょうか。

弊社では、DegreedというLXPを展開しています。

LXPについてもっと話をしたい方はぜひご連絡ください。 info@disce.co.jp