インストラクショナルデザイナーとして、私たちは皆、eラーニングのプロジェクトにもう少し秩序とコントロールと調和が欲しいと思っています。しかし、特にしっかりとしたプロジェクトプランがない場合、これを実現するのは必ずしも容易ではありません。だからこそ、より多くのeラーニングデザイナーがプロジェクトマネジメントのスキルを磨いているのです。
プロジェクトマネジメントの本を読んだことがない、自分がプロジェクトマネージャーだと思ったことがない、という方でもご安心ください。プロジェクトマネジメントの学位や資格はなくても、プロジェクトをうまく運営することはできます。優れたプロジェクトマネジメントとは、プロジェクトのタスク、期限、目標を推進しながら、創造性や革新的なアイデアを奨励したり、適切なバランスを見つけることにあります。
ここでは、eラーニングのプロジェクトでそのバランスを取るための5つのヒントをご紹介します。
品質を定義する
誰もが良い品質を望んでいますが、それが何を意味するのかを定義している人はほとんどいません。eラーニングプロジェクトを始める前に、プロジェクトの要件、目標、成功基準を文書で定義してください。そして、すべての利害関係者が、良い品質とはどのようなものかについて同じ考えを持っていることを確認します。それは、優れたデザインのインターフェイスを持つコースでしょうか?魅力的な内容でしょうか?関連性の高いビデオ?多くの場合、あなたにとっては普通なものであっても、他の人にとっては素晴らしいものかもしれませんし、その逆もまた然りです。最初に明確な期待や目標を設定しておけば、後で何をすべきかを明確にしたり、最悪、口論になったりする時間を減らすことができます。
プロジェクトのワークフローを説明し、伝える
プロジェクトのワークフローには、プロジェクトのキックオフから終了までの間に発生する主なマイルストーンと目標をすべて記述します。この中には、SME(分野専門家)によるレビュー、デザインの見直し、検証テスト、公開などが含まれます。各マイルストーンの開始日、締切日、目標を記載することで、関係者全員が、何が起きているのか、いつマイルストーンを達成すべきなのかを明確に理解できるようにします。
作業を分担する
大規模なプロジェクトに取り組む場合は、作業を管理しやすい大きさに分割し、担当者と期限を明確にするとよいでしょう。全員が同じ考えを持っていれば、誰が何をしているのかわからなくなることもないでしょう。
チームに責任を持たせる
チームメンバーの一人が期限を守らなかったり、効率的に仕事をこなせなかったりすると、チーム全体が被害を受けます。たとえば、あなたが時間通りにデザインを完成させても、SMEのレビューがいつも遅ければ、プロジェクト全体のスケジュールはすぐに狂ってしまいます。また、誰かが責任を取ってくれるとは決して思わないでください。もし問題があれば、すぐにチームメンバーに知らせ、プロジェクトを軌道に乗せるためには、自分の責任を果たすことが必要であることを思い出させてください。
プロジェクトを終了させる
eラーニングコースが本稼働した時の歓声は、何にも代えがたいものです。しかし、学習者が学習を開始したからといって、プロジェクトが完了したわけではありません。チームと一緒に、プロジェクト期間中に何がうまくいき、何がうまくいかなかったかを確認することが重要です。そうすることで、各プロジェクトをより良いものにすることができます。そして、その間にチームの成功を祝いましょう。
まとめ
プロジェクトマネジメントの5つのTIPSに従えば、プロジェクトがスムーズに進み、チーム全体がプロジェクトの目標をよりよく理解できるようになることに気づくはずです。
そして、プロジェクトが円滑に進んでいる間は、リラックスして次のeラーニングコースを計画する時間が持てるようになります。
経歴
オリジナルブログの筆者Joseph Phillipsは、Project Seminars社の教育ディレクターであり、Instructing.comのオーナーでもあります。プロジェクトマネジメントのコンサルティングに加え、プロジェクトマネジメントとビジネスアナリシスの講師も務めています。執筆、教育、コンサルティング以外の時間は、写真を撮ったり、次のマラソン大会に向けてトレーニングしたりしています。
株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です
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