従業員の80%以上は、すでに身に着けているスキルをブラッシュアップしたり、新しい何かを学ぶために、少なくとも年に一度のトレーニング活動をしていますが、L&Dリーダーの36%しか、従業員がどのように職場で学ぶのかを知っていません。調査結果から従業員をエンゲージさせ続けるのを助けるために従業員がL&Dプログラムに望む5つの要望をまとめました。
1.明確な学習目標と道筋を従業員に与える
Spherion Staffing’s Emerging Workforce Studyは、従業員の幸福度と明確な目標・ミッションとの間の直接的な相関関係を明らかにしています。調査結果によると、明確なミッション・計画を持つ企業の従業員は、そうでない企業の従業員と比べ、トレーニングと能力開発に37%以上満足しています。一方で、曖昧な測定できない目標は、しばしば悪い結果に導く可能性があります。Bersin by Deloitteによると、企業が学習と能力開発に従業員1人あたり平均1,004ドルを投資しており、膨大なリソースを浪費しています。
2.「スキルギャップ」解消に役立つ適切なトレーニングの実施
「スキルギャップ」の尺度や重大性については多くの議論がありますが、従業員はその存在を確実に認識しています。SAPとオックスフォードエコノミクスが調査した従業員の40%以上が、現在のスキルが将来の成功に必要ではなくなることを不安視しています。従業員は専門キャリアに関連するトレーニングを望んでいます。そのため、72%の従業員が専門知識の習熟度を重視していると答えています。
3.テクニカルスキルとソフトスキルの両方を身に付けさせる
従業員が専門分野を極めていくにつれ、学習するコンテンツのニーズと好みが変わっていきます。トレーニング参加者の中で最も人気のある分野はまだコンピュータとテクノロジー分野ですが、だんだんとリーダーシップ指向のトレーニングを望むようになります。それでも、そのような「ソフトスキル」を中心としたトレーニングを提供している企業は38%しかありません。
4.従業員が何をどのように学ぶか自主性を与える
Degreedとの独占インタビューの中で、テスラのトレーニングプログラムディレクターBeth Loeb-Daviesは、L&Dの重要な戦略の1つは「従業員を大人として扱い、敬意を持って接する」ことであると説明しています。また従業員の92%は、どんな状況でも自分のキャリア開発の機会を探すべきであると強く同意しています。これは従業員の学習能力を信頼し、何をどのように学ぶのかについて従業員に自主性を与える必要性があることを意味します。
5.従業員のスケジュール(または仕事状況)に合わせる
専門的トレーニングを実施する時に、従業員から最もよく聞く言い訳として「受ける時間がない」ということです。しかし、これはL&Dが時代遅れになっているということではありません。今日の従業員は専門分野の能力開発と学習の時間を労働時間の1%未満しか持てません。それは個人の優先事項が他にあるからです。Harvard Business Reviewによると、従業員が杞憂する3つの懸念点の1つは、能力開発の機会がないまま身動き取れなくなることです。調査対象の従業員の48.3%が利益よりも能力開発の機会を選択するということが調査で確認されています。
従業員が本当に求めているものをL&Dから提供することで、従業員が必要としている最も適したプログラムを作成することができ、真の学びの文化を企業内に生み出すことができます。
TEMBER 9, 2015BY MONA HUANG
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