平均的な人は、20代前半に大学を卒業し、60代半ばに退職します。私のように突出した数学者ではない人は、学習の大半が自分の専門分野の現場で行われており、その期間は約45年にもなります。そして、仕事で毎日必要となる情報など、現場での学習の大部分はトレーニングクラスルームの外で起こっています。
それは、キャリアの過程で膨大な量の非公式な学習、インフォーマルラーニングです。フォーマルではなく、クラスルームにいる時間の削減は素晴らしいように思えますが、一つ問題があります。それは、一般的にスキルセットの成長に費いやしているこのような貴重な時間が記録されていないということです。
このことについて考えてみてください。毎日あなたが記事を読んで、ビデオを見て、答えを見つけるためにオンラインで検索していますが、その時間をどこで記録しているのでしょうか。どこにも記録されていないと思います。
組織レベルで、仕事をする過程で従業員が何を学んでいるかについてのデータは、あったとしてもごくわずかです。通常、測定はコースやトレーニングプログラムが終了した時点で実施され、記録される詳細は最小限に抑えられ、一般的には、学習を「完了」したという記録だけが残ります。
CredSparkの創設者で最高経営責任者(CEO)のLev Kaye氏は、次のように述べています。「学習リソースを人々がまだ十分に理解できていない特定トピック対する先進的取り組みに合わせているのにもかかわらず、データの欠如は、組織の人的資本を増やす絶好の機会を逃したことを意味します。」
さらに、このインフォーマルラーニングに関するデータの欠如は、ビジネスにとって大きなリスクとなります。組織は、知識不足から生じる不適切な意思決定や投資の結果として、利益を損失したり、倒産したりする可能性があります。ある業界では従業員が重要なテクノロジーや規制を理解していないと、法的にも、経済的にも、市場への影響が生じる可能性があります。「それは単に知らないということだけではありません。知らないという事実さえ認識できていないということです」とKaye氏は付け加えました。
従業員と企業側の両方が、社内のスキルの傾向、強いスキル、弱いスキルはどれかを知っていることが重要です。
解決策は、インフォーマルラーニングに関するアセスメントを実施、収集を開始することです。
「定義によるとインフォーマルラーニングはインフォーマルなアセスメントが必要で、認定試験、免許、採用試験など、正式なテストとは異なります」とKaye氏は述べています。「むしろ、インフォーマルラーニングアセスメントは、何よりも人々をエンゲージするために使用され、その後彼らの専門分野知識をすばやくチェックするために使用される、短く、ターゲットを絞った知識チェックです。」
インフォーマルラーニングについて議論する時、アセスメントは評価ツールであることを意味するのではなく、実施されている学習を強化するための別のエンゲージメント方法であることに注意することが重要です。これらの知識チェックは、マネージャーやビジネスのためではなく、個人にとって最も価値があるものです。なぜなら最高の学習と成長は、個人の取り組みによって推進されるからです。
アセスメントから得られた結果は、学習者にスキルセットを増やすチャンスを提供し、企業に学習の動向と識別可能なスキルギャップの洞察をもたらします。
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By Sarah Danzl, November 22, 2016
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