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勝利のためのスキル:成長のマインドセット

原文「Skills for the Win: How to Cultivate a Growth Mindset


コロナウイルスによりプロスポーツチームが中断されているせいもあり、数百万人のスポーツファンがマイケル・ジョーダンとシカゴ・ブルズに関するドキュメンタリーシリーズ「The Last Dance」を視聴しました。ブルズは、6つのNBAチャンピオンシップを獲得しているので典型的なバスケットボールチームのサクセスストーリーを期待していました。しかし、このドキュメントシリーズはチームの奮闘劇を紹介しました。

ジョーダンは、高校入学時にはチームにも入れませんでしたが、ティーンエイジャーの社会現象になりました。相棒であるスコッティ・ピッペンは、大学時代は無名でしたがシカゴではジョーダンを支えました。トップディフェンダーであるデニス・ロッドマンは、貧困とうつ病を乗り越えました。ヘッドコーチのフィルジャクソンは、ブルズでの大躍進の前は、コーチ業をあきらめかけ弁護士を目指し学校に戻っていました。彼らはみんな挫折を味わいましたが、一緒にチャンピオンになったのです。

もし心理学者のキャロル・ドウェックが「The Last Dance」を見ていたとしても、彼女は驚かなかったでしょう。数年前ドウェックはベストセラーの「Mindset: The New Psychology of Success」(邦題:マインドセット:「やればできる!」の研究)でジョーダンを分析しました。「ジョーダンは苦しんで成長した人であり、本質的に他の人よりも優れていた人ではありませんでした。ジョーダンはおそらくスポーツの歴史の中で最も努力家のアスリートでした。」

ジョーダンとチームメイトは、ドウェックが「成長のマインドセット」と呼んでいるものを持っていました。彼らは弱点を改善するために執拗に練習し、常に新しいことにチャレンジしました。ジョーダンはチームを率い、他の人々に絶えず挑戦しました。もしマイケル・ジョーダンのようになりたい場合は、あなたは成長のマインドセットが必要です。


成長のマインドセットと固定されたマインドセット


私たちは成長のマインドセットを持ち、私たちは時間をかけてスキルと賢さを成長させられると信じています。何かに失敗したとしても問題ありません。なぜなら失敗から学んで再チャレンジするからです。このマインドセットで、私たちは全体像をイメージし、忍耐強く努力し、私たちの可能性に到達します。

ドウェックによると、成長のマインドセットの反対は固定されたマインドセットです。私たちの知性、才能、能力は先天的なものであると感じた瞬間に、私たちができるように変化することができません。そして私たちは固定されたマインドセットを持っているものです。

固定されたマインドセットで、ついつい私たちはパフォーマンスについて心配してしまいます。失敗やフィードバックを恐れ、私たちがミスをした時は永遠に烙印を押されたように感じます。



なぜマインドセットが重要なのか


この現代では成長のマインドセットが不可欠です。ディスラプションな世界は、私たち全員にflexibility、つまり柔軟性を要求します。仕事のやり方を1つ習得したとしても、すぐに新しいテクノロジーがすべてを変えるでしょう。将来のためのスキルを構築するには、成長し、変化できると信じなければなりません。

あなたのマインドセットはあなたの創造性と弾力性、回復力に影響を与えます。固定されたマインドセットを持つ人は、新鮮な視点で物事を見ることができず、自分の枠に押し込むばかりです。ただし成長のマインドセットがあれば、とらわれずにアプローチを変えることができます。これはイノベーションをもたらします。新しいアイデアを受け入れ、独自のやり方を探求します。

ジョーダンが率いたブルズはまさにこれを経験しました。1989年、シカゴがトップチームになり、ジョーダンがMVPを獲得しました。しかしプレーオフに敗れた後、ブルズは「The Triangle(トライアングルオフェンス)」と呼ばれる今までにないオフェンス方式に切り替えはじめました。当初、彼らはトライアングルオフェンスを習得するのに苦労し、1990年は再び優勝まであと一歩でした。しかし、ブルズは失敗に悩まされずに学び続けました。翌年、彼らは初めてチャンピオンシップを獲ったのです。


成長のマインドセットに関する神話


キャロル・ドウェックが「Mindset」を発表して以来、多くの人が彼女のアドバイスに従っています。しかし、少数の人々はマインドセットについての神話にこだわっています。これらの一般的な誤解を取り除いて、まっすぐな目標を設定しましょう。

  • 固定されたマインドセットか成長のマインドセットのどちらかしか持っていない。 私たちの誰もが同じマインドセットを持っていますが、状況によります。例えば、料理をする時は成長のマインドセットを持ちますが、芸術面になると自分自身を疑うものです。固定されたマインドセットは特定の状況で忍び寄るので、これを認識することが重要です。

  • 成長のマインドセットは、すべてポジティブである。 あなたは全ての奮闘すべき場面で笑顔を絶やさないようにすることができますが、それは非現実的で必要ありません。多くの場合、成長のマインドセットとは、問題を認識し、不満を解消することを意味します。私たちの側面としてネガティブな感情は闘争心の火を燃やし続けることもあります。

  • 成長のマインドセットは、目標設定である。 いくつかの目標は成長のマインドセットを強化する側面もありますが、そうではない目標は裏目に出るものです。しかし少し背伸びした目標は、私たちに根気よく改善することを求めます。例えば、特定のパフォーマンス目標(例えば、全てのシュートを成功させる、シュート成功率やリバウンド数など全て最高の成績を得るなど)は、弱みへの取り組みの邪魔をすることもあります。

  • 成長のマインドセットで、何でもマスターできる。 新しいことへのチャレンジは、マスターするということを保証するものではありません。成長のマインドセットは、あなたがちょっとだけ進歩するのに役立ちます。運や才能など、他の要素を完全に飲み込むものではありません。


成長のマインドセットを育てる


成長マインドセットを伸ばしたい場合、何ができるのでしょうか?心理学者はあなたが試すことができる多くの戦略を提示してくれました。

  • 不安感に対処する 自信がある時はフィードバックを一生懸命努力して受け取ることができます。しかし不安な時はどうでしょうか?自己認識が必要な時です。あなた自身の不安感を認識してから、誰もが不安を感じることがあるというのを覚えておいてください。あなたが不安がっている間違いでも大丈夫だと自分に言い聞かせてください。

  • その場のパフォーマンスよりも改善を優先する 常に自分の強みを発揮するのではなく、弱みにも取り組むことです。進捗状況をトラッキングすることも役立ちます。行き詰まったら長期的に考えてみてください。1年を振り返って、あなたがどのように成長したかを認識してください。それから今後1年を考えて、その時に学べることをイメージしてみてください。

  • 調整する 心理学者は「柔軟な思考パターン」を推奨しています。柔軟な思考パターンは、様々な方法で問題を見ることを意味します。何がうまくいくかがわかるまで、独自の戦略を試すことができます。他の人々もあなたの調整を手伝うことができます。すべての問題を解決できない場合でも、周りの人から色々と学ぶことができます。

  • ポジティブなセルフトーク 言葉も違いを生みます。ネガティブな考えに「まだ」という言葉を加えてみてください。「私は“まだ”これが苦手です」。ミスした後「このミスから何を学べるのか」と自問してください。マイケル・ジョーダンが言った言葉も引用することもできます。「誰もが失敗する。しかし私はそもそもチャレンジしないことを受け入れることはできない。」

NBAチャンピオンシップで優勝していなくても前途は洋々です。成長のマインドセットは、あなたのプライベート生活と仕事の生活を変えることができます。

それは必ずしも簡単なことではありません、しかし正しいマインドセットは、想像上の限界を乗り越えるのに役立ちます。マイケル・ジョーダンが言ったように、「実行に移す前に、あなた自身が素晴らしく成長できることを期待しなければなりません!」


By Nick Welna, Writer

July 14, 2020

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