eラーニングのスタイルガイドは、プロジェクトに一貫したルック&フィールを持たせるための素晴らしい方法です。これにより、ベストプラクティスを特定し、組織がどのようにコースを開発するかの基準を設定することができます。スタイルガイドは創造的な自由を制限すると考える人もいるかもしれませんが、スタイルガイドを導入する多くの良い理由があります。eラーニングのスタイルガイドは、次のような利点があります。
洗練されたプロフェッショナルな成果物を保証
クイックリファレンスとしての役割
時間の節約、つまりデザインを見直したりする無駄な時間を減らすことができる
eラーニングニーズがなかった企業でも一般的なブランドガイドの拡張で対応可能
またスタイルガイドは、複数のeラーニング開発者を抱える組織にとって、プロジェクト間の一貫性を確保できるため、特に役立ちます。eラーニングのスタイルガイドを作成する準備はできているが、具体的に何を盛り込めば役に立つのかわからないという方はいらっしゃいますか?以下は、スタイルガイドで網羅したい点です。
ロゴ
ロゴはどんなブランドにも欠かせないビジュアル要素です。スタイルガイドでは、ロゴをいつ、どこで使うべきかを説明する必要があります。また、ロゴのサイズ、配置、カラーバリエーション、正しい使用例、悪い使用例についても説明しましょう。
フォント
ほとんどの企業では、すでに承認されているフォントや企業の個性を反映したフォントなど、よく使われるフォントがいくつかあります。スタイルガイドでは、どのフォントを使うか、どのようなサイズにするか、どのような場合に使うかについて説明する必要があります。例えば、レッスンのタイトルには太字44ptの見出しフォントを使用し、スライドの本文には通常の28ptのフォントを使用するといった具合です。
トーン
どの企業にも、ブランドメッセージを聴衆に伝える独自の方法があります。それが直接的でシリアスなものであれ、楽しく遊び心のあるものであれ、そのトーンはコーステキストに反映されるべきです。企業のWebサイトやその他の資料を研究し、どのように伝えているかを明確にしましょう。そして、同じようなトーンで書かれた段落やコピーの例を、スタイルガイドで紹介しましょう。
ライティングの原則
これにはコース、モジュール、レッスン、アセスメント、アクティビティなどの名前の付け方のルールを含めることができます。また、大文字表記や句読点の打ち方、数字をどう表現するのか(例:1、One、一、Ⅰ)なども指定するとよいでしょう。
色
色の見え方はモニターによって異なりますので、カラーパレットの実際のhex値(16進数)を指定することが重要です。また、さまざまな色合いや濃淡が許容されるかどうか、特定の色が必要な場合はその旨を明記しましょう。
ビジュアル要素
画像やイラストはブランドを大きく反映します。デザイナーが使用すべきグラフィックのフォーマット、サイズ、種類に関するガイドラインを検討してください。また企業ブランドを反映した画像やイラストの例を示しましょう。
ボタン
企業がボタンの標準的な外観を持っている場合は、スタイルガイドにそれを含め、各ボタンを使用する際のヒントも記載しましょう。
テンプレート
テンプレートはワークフローをスピードアップさせる素晴らしい方法です。レイアウト、インタラクション、クイズなどのテンプレートを作成した場合、スタイルガイドにその場所を記載してください。コンテンツに関係なく、コースをブランドらしく見せたい場合、会社のロゴ、カスタムカラー、一貫して適用されるべき特定のメニュー設定を含むプレイヤーテンプレートを作成します。
音声ナレーション
コースで音声ナレーションを使用する場合、スタイルガイドでの対応を検討してください。ナレーションを使用するタイミング、特定のイントロまたはアウトロを使用する場合、ナレーションに特定の人物を使用する場合と音声合成を使用する場合などを含めてください。
クイズやフィードバック
セクションの終わりに簡単なナレッジチェックを行う場合、またはコースの最後に最終テストを行う場合など、クイズはしばしばコースの一部となります。スタイルガイドでは、クイズの使用タイミング、クイズの最大試行回数、合格最低スコアなどの情報を開発者に伝えるべきです。また、フィードバックの提供の仕方、またはフィードバックの実施有無に関する情報も含めるべきです。
その他
貴社組織やプロジェクトによっては、ナビゲーションの流れや変数の名前の付け方など、他の要素をスタイルガイドに含めることができます。複数のコースで表示または使用されるものをスタイルガイドに追加することを検討してください。
その他のヒント
eラーニングスタイルガイドは、プロジェクトに一貫したルック&フィールを与える素晴らしい方法です。ここでは、さらに留意すべき点をいくつか挙げます。
厳しすぎないこと。創造性とオリジナリティのために、ある程度の柔軟性を持たせることを忘れないでください。
やるべきこと、やってはいけないことの例を示しましょう。事例は常に役に立ちます!
コース作成アプリを実際に使用して、完成したスタイルガイドについてチームをトレーニングすることを検討してください。
リソース
eラーニングのスタイルガイドを作成するのに役立つ他のリソースをお探しですか?以下の記事をご覧ください:
まだArticulate 360を使ったことのない方は、30日間の無料トライアルをお試しください。ご登録にクレジットカードは必要ありません!!
株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です
Comments