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eラーニングのローカライズを成功させるための3つの重要なパートナーシップ

更新日:2023年11月16日

学習対象者が世界中にいる場合、全員が完全に理解できるように、トレーニングコンテンツを複数の言語で提供する必要があります。しかし、あなた自身がすべての言語を話せるわけではありませんから、高品質のローカライズコースを提供するためには、信頼できるパートナーと協力する必要があります。


このブログ記事では、3つの重要な役割と、それらがプロジェクトにどのように貢献するかを紹介し、その役割を担う適切な人材を選ぶためのリソースを紹介します。



1. 翻訳者


高品質のローカライズコースを確保するために、翻訳者が重要な役割を果たすことは容易に理解できます。もし、翻訳者がうまく翻訳できなければ、重要なメッセージが誤解されたり、失われたりする可能性があり、学習者が望ましい学習成果を得ることができなくなるからです。それだけでなく、翻訳が硬かったり、乾いていたり、ぎこちないものであれば、学習者の注意を引きつけることも難しくなります。


翻訳者を起用する場合、次のような方法があります。

  • すべての言語でのコースの翻訳を管理できる翻訳会社に依頼する。

  • 各ターゲット言語のフリーランサーを探し、彼らと直接契約し、仕事をする。


では、どのオプションがあなたのプロジェクトに適しているかを知るにはどうすればよいのでしょうか?コースを翻訳する言語の数、予算、作業量、設定した品質基準など、考慮すべき要因はたくさんあります。ここでは、長所と短所をご紹介しますので、判断の参考にしてください。

長所

短所

翻訳会社

  • 通常、管理にはあまり時間がかかりません。

  • ナレーションやeラーニングオーサリングツールでの作業など、追加サービスが含まれる場合があります。

  • 相対的に品質が低いことが多い。

  • 相対的にコストが高くなることが多い。

フリーランスの翻訳者

  • 品質が高くなることが多い。

  • コストが低くなることが多い。

  • 彼らを管理するためのプロジェクト管理に時間がかかることがある。



2. プロのナレーション


プロのナレーションを使用したコースを作成したことがある方は、適切なナレーターを見つけることがいかに難しいかご存知でしょう。声のトーン、イントネーション、アクセント、テンポが適切な人を選ぶことは、文字通り、学習者が思わず聞き入ってしまうような、あるいは聞き流してしまうような、重要なポイントです。これは、コースの言語が何であろうと同じことです。


しかし、自分が話せない言語のナレーターをどのように選べばよいのでしょうか。一般的には、2つの選択肢があります。

  • 世界中のプロのナレーターと提携している翻訳会社やナレータ-エージェンシーに依頼する。

  • ターゲット言語のフリーランスのプロのナレーターと直接契約し、仕事をする。


どれが最も適しているかは判断できるように、長所と短所をご紹介します。

長所

短所

翻訳会社やナレーション会社

  • 言語選択から録音まで、すべてのプロセスを管理してくれるため、あなたの負担が少ない。

  • ナレーションの料金に加え、プロジェクトマネジメントのサービスも支払うことになるので、より高価になる可能性がある。

フリーランスのナレーター

  • プロジェクト管理サービスにお金を払う必要がないので、安く済むかもしれません。

  • ナレーターをあなたが個別に管理する必要があるため、より時間がかかると思われる。

いずれの方法でも、ターゲット言語を話す信頼できる人(同僚など)に選定を依頼するのがベストです。その際、地域によるアクセントや話し方の違いを認識できるような、その言語に精通した人を選ぶとよいでしょう。そうでないと、フランス系カナダ人のためにパリのナレーターを選ぶことになってしまい、学習者の評判が悪くなる可能性があります。



3. 品質保証(QA)テスター


ローカライズされたコースをテストすることは、多言語コースを作成する上で非常に重要ですが、見落とされがちな部分です。翻訳者は人間です。間違いを犯すこともあります。また、翻訳者はコースのトピックの専門家ではないので、ある事柄を誤解して誤訳してしまうこともあります。また、eラーニング開発者がオーサリングアプリに翻訳した内容を取り込む際にも、その翻訳結果が原因でエラーやバグが発生することがあります。


そのため、判断できるQAテスターの存在が重要なのです。プロジェクトチームの人間でも、他の同僚でも、場合によってはプロのQAテスターでもかまいません。各言語版の担当者として、以下のような人を探すことをお勧めします。

  • ターゲット言語のネイティブ話者、または高い流暢性を持つ人であれば、音域(フォーマルな話し方)、トーン、スタイル、ニュアンスなどを聞き取ることができます。

  • スペルミス、タイプミス、文法の間違いを発見できるよう、ターゲット言語の文章を上手に書ける人、綴れる人。ある言語を話せるからといって、その人が理想的なQAテスターであるとは限りません。

  • ソース言語(マスターコースが設計された言語)に堪能で、ローカライズされたコースをマスターコースと比較することができる人。

  • 対象地域の出身者または長期滞在経験者で、その文化の裏表を理解している人。

  • 細部にまでこだわるので、どんな間違いも見逃さない人。

  • プロジェクトに集中でき、必要なときにコースを見直す時間を作ってくれる人。



まとめ


ローカライズされたコースを一流のものにするには、信頼できる翻訳者、プロのナレーター、QAテスターを見つけることが重要です。しかし、このチームの構築は、ストレスや困難を伴うものではありません。この記事のヒントとリソースは、あなたが望む結果を得るために必要な人材を見つけるのに役立ちます。


また、ローカリゼーションのベストプラクティスをお探しなら以下の記事をご覧ください。


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