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インタラクションで学習者をやる気にさせる3つの方法

更新日:2023年11月27日

学習者が実際にやる気を起こしてコースを学習し続けることができるようにするのがコースデザイナーとしての仕事です。しかし、最もエキサイティングなコースの内容でさえ、学習者に関係がなく、学習者個人に合っていないと思われると、学習者は無意味に感じてしまう可能性があります。さらにコンテンツを操作していない場合、学習者はコースを離れてしまう可能性が高くなります。


この記事では、インタラクションを使用して学習者がコンテンツにつながり、より深く掘り下げるように動機付ける3つの方法を紹介します。



クイズや投票でコースをパーソナライズする


箇条書きは学習者をどんよりとさせます。しかし、ミニクイズや投票はすぐに学習者の注意を引き、関連性を伝えることができます。


インターネット利用に関するコンプライアンスコースを設計しているとしましょう。コンプライアンスコースは通常、情報量が多く、簡単に理解しがたい場合があります。また学習者がコンプライアンスコースの学習を動機付けられることはあまりありません。


通常、コンプライアンスコースは、コース目標のリストから始まります。しかし、多くの場合、これらの目標は、学習者視点ではなく、会社視点から書かれています。その結果、学習者としては個人的な関連性はほとんどありません。

典型的なコンプライアンスコースコンテンツの最初のスライドは次のようになります。


このコースでは、次のことを学びます。

  • 不適切なオンライン行動を特定する

  • インターネットの適切な使用方法を認識する

  • 会社の監視ポリシーを理解する


これに問題はなく、目的は明確に述べられています。しかし、このスライドは学習者になぜ気にする必要があるのかを教えてくれません。学習者個人に目を向けておらず、その結果、やる気をなくします。


簡単な解決策は、学習者に関連性があると感じるように目標を作り直すことです。


例えば、従業員がインターネットを不正利用して解雇される可能性がある場合、会社は従業員が何をしているかを監視している必要がありますよね?それはまさに従業員が知りたいことです。


したがって次のように最初のスライドを、より関連性の高いものに作り直すことができます。

会社で使うパソコン上のすべてが追跡されていることをご存知ですか?会社は以下のことをチェックしています。

  • 電子メールメッセージ

  • ネットサーフィン

  • インスタントメッセージ

  • ランダムな画面キャプチャ


個人的によくやるような行動が実際に提示され、会社によってチェックされていることを学習者に伝えることで臨場感を出していますので、そういう意味では、はるかにいいですね。


しかし、学習者は依然として積極的な参加者ではなく、単なる受動的な読者です。


コンテンツを本当に個人的に関係深いものにするには、最初のスライドをクイズに変換して学習者に提供してみてください。例えば「会社が追跡および監視している行動はどれだと思いますか?」という設問で、選択肢として、電子メール、ネットサーフィン、インスタントメッセージング、画面キャプチャ、上記のいずれもない、などの選択肢を持つような質問かもしれません。


この最初のスライドをクイズや投票に変更することで、学習者はプライバシーとインターネット利用について少し不安を感じることでしょう。変更後は内容が学習者自身に関係するものになるため、学習者は学ぶことに意欲的になります。また、スライドをインタラクティブにすることで、学習者が画面を操作できるようになるため、学習者はより積極的にエンゲージします。



適切なインタラクションで学習者の時間を尊重する


オンライン学習に関する最大の不満の1つは、コースが長すぎて、その範囲が初歩的すぎることです。


多くのコースが単に内容を静的スライドとして構成し、最後にクイズがあるケースが多いためです。しかし、学習者がすでに内容の半分を知っている場合はどうなるでしょうか。学習者はすでに知っている内容を読むことを余儀なくされ、時間を無駄にしています。


この問題は、学習者が必要な内容のみを得られるようにするインタラクションを構築することで解決できます。必要に応じてさらに深く潜ることができますが、必須ではありません。


また、どのタイプの学習がコンテンツに最も適しているかを検討する必要があります。


例えば、学習者が毎日使用するソフトウェアの最新バージョンの新機能について学習者をガイドする必要があるとします。Articulate Storylineのようなオーサリングツールが非常に簡単なので、ソフトウェアシミュレーションを構築したくなるかもしれません。


しかし、ソフトウェアシミュレーションが学習者をガイドするための常に最良のオプションであるとは限りません。学習者がほとんどの内容を知っている場合、ソフトウェアシミュレーションで最初から最後まで実行するように強制する代わりに、インタラクティブなスクリーンショットを作成してみてください。


シミュレーションとは異なり、インタラクティブなスクリーンショットは、画面の特定の領域をスライドに配置したインタラクションです。学習者は各ボタンをクリックして、各機能の詳細情報を含むポップアップを表示します。また、その機能について知っておくべきことを学習者がすべて知っている場合はクリックする必要はありません。つまり学習者は必要な情報のみ表示し、不要な情報をパスすることができます。


こうすることで学習者はより速くコースを通過します。そして、学習者自身が学習をコントロールしているので、より学習者個人に特化しているように感じるでしょう。



認識へのチャレンジ


チャレンジトピックの際にインタラクションはある種の動機付けになります。認識へチャレンジすることで学習者は興味をそそります。例えば「ちょっと待って!それは正しくない!」と表示されたら、学習者は間違った方法と理由を知りたいと思うでしょう。学習者はクリックし続けるように動機づけられます。


学習者は正しいことと間違っていることの違いを知りたいと感じるので、これはコンプライアンスや倫理コースで非常に効果的です。


例えば職場での盗難に関するコースを設計しているとしましょう。繰り返しになりますが、この内容は生死にかかわるトピックではなく、ほとんどの従業員は、コースの提供する内容がほとんど自分とは関係ないと感じる可能性があります。しかし、学習者に彼ら自身の間違った考えを明らかにすることによって、自分自身に関係していると感じさせることができます。例えば、多くの人は学歴が低ければ盗みをはたらく可能性が高いと考えています。しかし、実際には、大卒であろうが高卒であろうが、同様に盗みをはたらく可能性が高いというデータが示されています。


したがって、この職場の盗難に関するコースの最初のスライドは次のようになります。


ただし、内容を魅力的なものにするためだけに認識にチャレンジすることは、必ずしもセンセーショナルにする必要があるわけではないので、アプローチ方法と常識のバランスをとるようにしてください。


あなたの目標は、学習者をだますのではなく、やる気を起こさせることです。また学習者を没入させようとしているだけなので、点数を記録したり、回答が間違ったりしても学習者にペナルティを課したりしないでください。


コンテンツをパーソナライズ、つまり個人に関係あるものにし、コースをより魅力的にすることで、学習者はコンテンツを受け入れます。


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