トレーニング教材にグラフィックをどのように使用するかについて、多くの人が意見を持っています。多くの人がビジュアル要素を選ぶ基準としているのは、スタイル、カラーリング、リアルさの度合いなど、表面的な特徴に基づくものです。確かにそれらは重要な検討事項ではありますが、そのような視点で選んだグラフィックが学習体験にどれだけ貢献するかに関しては、あまり関係がありません。
学習に関しては、グラフィックが持つ「視覚的」な特性よりも、「どのように」使用するかが重要であることを示す証拠があります。グラフィックがどう見えるかにかかわらず、メッセージを明確に伝えることの方がはるかに重要なのです。
見た目だけでなく、機能面を重視してグラフィックを選ぶために、ここではプロジェクトにおけるグラフィックの7つの使い方を紹介します。
具象的グラフィック
具象的なグラフィックは、何かの実際の姿を表現するために使用されます。このタイプのビジュアルは、学習者が学習を実際のタスクに移す際に遭遇するものを提示するのに最適なものです。ソフトウェアアプリの画面、フォーム、機器などが代表的なビジュアルです。
記憶を助けるグラフィック
記憶を助けるグラフィックとは、文字のパターン、アイデア、連想などの工夫で何かを記憶する学習手法のことです。グラフィックを視覚的な記憶を助ける要素として使用できます。
構成を示すビジュアル
構成を示すビジュアルは、学習者をレッスン内容に方向付けるのに役立ちます。これらのグラフィックは、数値で表すことができない質的な関係を示しています。
関係性のあるグラフィック
関係性のあるグラフィックは、定量的な関係を示すものです。関係性のあるグラフィックの最たるものは、図表やグラフです。
変化を示すグラフィック
変化を示すグラフィックとは、時間経過に伴う動きや変化を示すものです。このタイプのビジュアルは、プロセスや手順のステップを示すのに特に適しています。デザイナーは、アニメーションやビデオの一部として変化を示すグラフィックを使用することが多いです。
解釈するためのグラフィック
解釈するためのグラフィックは、理論や原理、因果関係などを説明するための図形です。機器の模式図は、解釈するためのグラフィックの一般的な例です。
装飾的なグラフィック
装飾的なグラフィックは、コンテンツにスパイスを加えるために追加されるグラフィックです。視覚的な興味や魅力を加えることは、コースを向上させるように思えるかもしれませんが、調査によると、こうした装飾的なグラフィックは、実際には学習の妨げになる可能性があります。意図したメッセージに貢献しないものは、学習者の邪魔をしたり、気を散らしたりする可能性があるので、このタイプのグラフィックを使い過ぎないように注意しましょう。
株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です
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