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Storyline 360で多言語コースを作成する方法

eラーニングの最大のメリットは、学習者が世界のどこにいても学習できることです。しかし、この利点は新たな問題を提起します。受講者の言語が異なる場合、eラーニングのコンテンツをどのように作成・管理すればよいのでしょうか?


多くの企業はこの問題に取り組むために、サポートしなければならない言語ごとに複数のコースを構築しています。このようなアプローチは有効ですが、多くの場合、制作期間とコストが増加します。また、修了者をトラッキングする場合、レポート作成に頭を悩ませることになります。


すべての人のために1つのコースを作成することで、コンテンツ開発を効率化してはいかがでしょうか?レイヤー、変数、ステイト、トリガーなどの機能により、1つのStoryline 360のコースで、世界中に展開できるというeラーニングの素晴らしさをすばやく実現することができます。しかも、Storyline 360には、この機能を実現するための方法が複数用意されています。


ここでは、最も一般的な3つの方法について詳しく説明します。



分岐手法


多くの人が、プロジェクト内で言語ごとに異なるシーンを作成する分岐手法を使用しています。コース開始時に、学習者は言語オプションから1つを選択します。その選択により、「jump to scene」トリガーにより、適切なシーンに誘導されます。


この方法がどのように機能するかは、この短いビデオでご覧ください。


長所

  • 分岐手法は、学習者に言語固有の内容を提供する最も簡単な方法です。

  • またこの方法では、レイヤーやステイトを使用して、よりインタラクティブなエクスペリエンスを実現することができます。

  • 2020年9月のアップデートでStoryline 360では複数のクイズをトラッキングできるようになったので、各言語への分岐ごとにアセスメントを作成することができます。学習者がどの言語を受験しても、コースはその完了データと結果をLMSに送信します。

短所

  • このアプローチは、コースに多くのオーディオ、ビデオ、アニメーションがある場合、プロジェクトのファイルサイズを大幅に増加させる可能性があります。

  • 分岐はインタラクティブなストーリー、シナリオ、コンテンツを作成する際にも有効ですが、コンテンツの選択と多言語サポートの両方に使用すると、コンテンツ開発が複雑になる可能性があります。そのような場合は、次の2つのテクニックの方が適していることが多いです。



レイヤー手法


分岐手法が最適なオプションでない場合、代わりにコーススライドにレイヤーを追加することで実現することができます。先ほどの手法と同様に、学習者は最初に自分の好きな言語を選択します。しかし、この手法では、別のシーンに分岐するのではなく、true/false変数といくつかの簡単なタイムライントリガーを使用して、コース全体を通して適切な言語のレイヤーを表示します。


この方法がどのように機能するか、短いビデオでご覧ください。


長所

  • すべての言語のコンテンツが1つのスライドに集約されます。

  • カスタムステイトを使用することで、静的すぎる印象を与えないようにすることができます。

短所

  • 一般的に、レイヤーはコースにインタラクティブ性を追加するために使用されます。しかし、異なる言語のために各スライドに複数のレイヤーを使用すると、複雑になります。そのため、この手法は、必要なコースのインタラクティブ性を作成するためにレイヤーを使わない場合に最も効果的です。



ステイトとトリガーを使った手法


ステイトとトリガーのテクニックは前述の手法と似ていますが、各言語のコンテンツを表示するためにレイヤーの代わりにオブジェクトのステイトを使用します。他の手法と同じように、学習者が冒頭のスライドで好きな言語を選択するところから始まります。true/false変数とトリガーで、コースのオブジェクトのステイト(状態)を自動的に正しいに表示します。


説明するよりも見る方が簡単なので、このビデオでその仕組みを説明します。


長所

  • レイヤー手法と同様に、ステイトを使用すると、すべての言語内容が1スライドに集約され効率化されます。

  • この手法では、レイヤーを自由に使えるので、インタラクティブなコンテンツを作成できます。

  • 一度、正しいステイトとトリガーを持つオブジェクトを作れば、コピー&ペーストで簡単にそのトリガーを引き継ぐことができます。

短所

  • オブジェクトのステイトに翻訳されたテキストを追加するのは、少し面倒です。

  • オブジェクトのステイトを変更するには、他の2つの方法よりも多くのトリガーを使用する必要があります。

  • この手法は、翻訳されたボタンにホバー効果を追加するなど、オブジェクトステイトを使用したインタラクティブ性を機能させたい場合に邪魔になる傾向があります。



その他の考慮点


どの方法を選択するにしても、1つのStoryline 360コースで多言語コースを作成する際に、さらにいくつかの注意点があります。


コースプレイヤーのラベル

コースプレイヤーのテキストラベル(メニュー、リソースタブ、ナビゲーションボタンなど)には1つの言語しか選択できませんが、学習者の中にその言語を理解できない人がいる場合、問題になることがあります。そのような場合は、以下の回避策を試してみてください。

  • コース内に各言語用のナビゲーションガイドを作成します。このブログ記事(英語)で、いくつかの例と詳細をご覧ください。

  • 組み込みのコースプレイヤー・メニューを完全に除去します。代わりに、あなたのコースがサポートする各言語のナビゲーションボタンを備えたカスタムメニューをスライド上に構築します。カスタムメニューのデザインのインスピレーションを得るには、この無料のファイルをダウンロードしてご覧ください。


テキストの拡張

ある言語のコンテンツを別の言語に翻訳すると、レイアウトスペースが大きくなったり小さくなったりすることがあります。たとえば、ドイツ語は、英語の同じ情報よりも35%も多くのスペースを取ることがあります。そのため、レイアウトを計画する際には、各言語の長さを考慮した上でレイアウトを作成してください。


制作スケジュール

このように時間を節約する方法を用いても、多言語コースの作成は、単一言語コースよりも常に多くの労力を必要とします。そのため、追加で必要なステップを考慮したスケジュールを組むようにしましょう。たとえば、翻訳情報を入手する時間、各言語のナレーターを調整する時間、翻訳した絵コンテやスクリプトをその言語にネイティブな人にレビューしてもらう時間などを考慮してください。


ファイルを分けた方が効率的な場合

このブログ記事で紹介した方法は、1つのコースに3言語くらいを含めるプランの場合に最も効果的です。3つ以上の言語をサポートする必要がある場合は、別々のプロジェクトファイルを作成した方が効率的な場合があります。



まとめ


Storyline 360の柔軟性のおかげで、多言語のコンテンツを作成するためのオプションがいくつかあります。もちろん、それぞれに長所と短所があります。コースの構築を始める前に、あなたと学習者のニーズに最適なのはどれかを検討してみてください。


コンテンツの翻訳とローカライズについてもっと知りたいですか?以下の記事で、さらに詳しいヒントをご覧ください。


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