ある通信事業会社が、500名をIT職にリスキリングし、高い投資利益率を達成

DISCE
6月19日
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原文「This Telecom Reskilled 500 People into Tech Jobs for Big ROI」

ハイテクスキルに対する切迫した需要に応えるため、カナダの通信事業会社は、激しい競争市場で人材を確保しなければならないという、よくあるジレンマに直面しました。

外部からの採用は費用がかさみ、時間がかかり、離職率も高いのです。実際、カナダ全土の企業の採用担当者の約半数（53%）が、適切なスキルを持つ人材を見つけることは最大の課題であると述べています。そのため、この通信事業会社のラーニング部門担当者は、自社の従業員に目を向けました。その目的は、既存の従業員に、将来必要となるハイテクスキルを習得させることでした。

この企業が作成した社内人材開発プログラムにより、ハイテク分野の専門資格を取得した500人以上のプロフェッショナルが誕生しました。さらに、このプログラムにより従業員の満足度と業績が向上し、1800万ドルのコスト削減と生産性向上が達成されました。

プログラム：学習へのスキルファーストのアプローチ

この通信事業会社は、他の多くの企業と同様に急速なデジタルトランスフォーメーションの必要性を目の当たりにしました。従業員に対する要求は従来の営業や技術職から、ソフトウェア開発、AI、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティといったより高度な職種へとシフトしました。

『当社には非常に熱心で意欲的、かつ有能な従業員がいます』と、この企業の学習戦略担当ディレクターは語り、組織は将来に向けてこの熱意と勤勉さにあふれた労働力を適応させることに尽力していると付け加えました。『そこで問題となったのは、人材が余っている一方で、必要なスキルを持つ人材をどのように確保するか、という点でした。』

Degreedの採択

迅速かつ簡単にアクセスできるオンライン学習、組織全体から集められた各分野の専門家による包括的なカリキュラム開発、そして多様性に重点を置いた厳格な選考プロセスに重点を置いたこの戦略は、見事に成功を収めました。この戦略は、カスタマイズされたオンライン学習プログラムに加え、2～3ヶ月の臨時雇用による実地研修を行うという、多角的なモデルです。

オンライン学習を基礎とし、スキルを習得度の重要な指標として、この企業はDegreedにコンテンツのキュレーションとスキルの管理を期待しました。

『私たちは、カリキュラムを簡単に構築し、各要素を結びつけることができるプラットフォームを必要としていました。コンテンツへの誘導だけでなく、その周辺のストーリーテリングも必要でした。他のプラットフォームと比較して、Degreedは本当に優れています』と学習戦略ディレクターは語ります。また、Degreedでは、受講者同士がバーチャルなグループで互いにサポートし合えるコミュニティを構築することもできます。

スキル管理

『これだけのことを実現できたのは、スキル習得プロセスにおける各スキルの習熟度に的を絞ったからに他なりません。』と学習担当ディレクターは語ります。『同時に、技術職の従業員のうち、アップスキリングが必要な従業員は2,000人弱いました。それが、私たちがDegreedに注目した理由です。新しい人材を確保するためのリスキリングと、既存の技術職従業員のアップスキリングの両方を実現できるからです。』

結果：従業員のエンゲージメント向上とコスト削減

結果は次のように目覚ましいものでした。

定着率と満足度の向上。4年半のプログラム期間中、参加者の定着率は全社平均を10%以上上回り、参加者の年間平均定着率は98%でした。参加者のエンゲージメントと満足度は、それぞれ全社平均を8%ポイント、10%ポイント上回りました。
キャリアアップ。プログラム修了者の22%以上が昇進しており、キャリアアップにおける本プログラムの役割が浮き彫りになっています。
財務上の影響。このプログラムは、新規採用にかかる費用の削減と生産性の向上により、すでに投資収益率（ROI）として1800万ドルの利益をもたらしています。

このプログラムは、参加者に機会を与えることでもあります。『私たちが成功の基準として最も重視しているのは、「ここに新しい仕事のオファーがあります。ここに新しい給与があります。ここに新しい肩書があります」と言えることです』と、学習担当ディレクターは語りました。

学んだ教訓：経営幹部を学部長に

このプログラムの成功の鍵は、経営幹部による強力な支援にあります。経営幹部が各専門分野の「学部長」となり、各事業部門を代表するディレクター、カリキュラム開発を支援する専門家がトップに立ちます。

『この3つのスポンサーシップの層が人々に誇りを与えています。と同時に、誰もがこれはCEOの優先事項であることを知っています。このようなガバナンスと構造は、リソースを確保するために非常に重要です。そして、Degreedへの予算確保も含まれています。』

また、ラーニング部門リーダーは、Degreedの体系的なオンラインパスウェイと、参加者がスキルを強化し、ネットワークを拡大し、潜在的な雇用機会と出会うための実地体験学習の組み合わせが成功につながったと述べています。このプログラムには、受講者が困難を乗り越えるのを助けるために設計された、隔週のケアコミュニケーションが含まれています。

学習担当ディレクターは、『実際に成果を目にすると、素晴らしい気分になります』と語ります。『以前は小売店で働いていた男性が、最近、社内のソフトウェア開発の優秀賞を受賞したのを見ました。彼は大学を卒業していませんが、このプログラムに参加し、スキルを向上させ、新しいキャリアで素晴らしい活躍をしています。』