CLOとして私は様々な業界のラーニングリーダーと話したり、会議やイベントに出かけたり、業界の調査やブログを読んだりすることに多くの時間を費やしています。「コンテンツの爆発」や「細分化された学習」などのフレーズはよく使われており、それはL&Dが従業員の学習方法と仕事のやり方に大きな変化をもたらしているという共通のサブテキストを裏付けしています。世の中で何が起こっているのかを検討し、取り入れることが重要です。そうすれば、社内の人材とL&D両方がビジネスパフォーマンスの重要なカギとなる大きなチャンスだと思います。
先週、私はこの内容のパート1を書きました。最初にお伝えした2つのトレンドは、「従業員の世代の違い」と「デジタルテクノロジーの台頭」でした。
残りの2つを紹介します。
3. 変化のスピードはこれまで以上に速くなっている
物事はこれまでになく急速に変化しているので、企業は敏捷性を維持する必要があります。eBay のDutton氏は、PayPalが独立してから現在のプログラムに関する評価や、eBayの学習戦略を見直すというeBayの決定について話してくれました。eBayはリーダーや優秀な人材を対象とした複数日程にわたるプログラム(いわゆる選抜者研修)を含む、過去に行っていた多くの伝統的な研修をやめることにしました。今、eBayは全従業員にラーニングサービスを提供しようと努力し、DegreedやCareer Navigatorを含む新しいツールを立ち上げました。特にSlackを使用している従業員やチームに重点を置いているのは、多くのエンジニアがすでに時間を費やしているからです。またeBayはリーダーのコーチングに力を注いでおり、従業員とリーダーがよりインパクトのあるキャリアやパフォーマンスのコミュニケーションができるようにしています。ラーニングはタレントコミュニティへの道として認識されており、自然な仕事の流れから従業員を邪魔するのではなく、現場の人々と出会えるような学ぶ組織になっています。
4. 従業員と企業側の新しい関係
人々が1つの会社で過ごす時代は終わりました。Gallup社によると、60%のミレニアル世代が新たな雇用機会を享受していると答えており、最近の労働統計局の統計によると、平均的な人は1つの職場で4.4年間働いています。これは仕事に対する期待の大きな変化で、 人材開発の専門家としての我々が考えなければならない変化です。
CLOコミュニティでの議論で、ギグエコノミー(think freelance workers or Uber drivers)、臨時社員(契約社員)、そしてこれらの新しいモデルが従業員と企業側の関係に与える影響について話し合いました。
最近のフォーブスの記事で、2020年までにアメリカ人の約40%がギグエコノミーの一部になると述べています。Dan Schawbel氏によると、「ギグエコノミーを生み出したトレンドとして、フリーランスの出現、テクノロジーの利用(特にスマホ)、景気後退の影響、そして「副業」の欲求と柔軟性が含まれます。企業にとって、ギグエコノミーはオンデマンド採用の促進、採用コスト削減、人材獲得競争をもたらしました。」
したがって、スキルギャップや現在から未来へと従業員のスキルを伸ばすためにどのようにL&Dが支援できるのかを考える時は、従業員が実際にどのように仕事をしているのかを考える必要があります。従業員スキルが1年目レベルなのか10年目レベルなのかにかかわらず、従業員スキルに投資する企業であれば、ラーニングは大きな競争上の優位点になります。キャリアパスを確立し、たとえ従業員が長く在籍しないとしても、すべての従業員がスキルを伸ばすことを支援することは、会社にとって成長をもたらし、有益なトレンドとなります。
これら4つの従業員のトレンドはラーニングリーダー(人材開発)の役割を変えています。そして将来の学習戦略立案の際、このトレンドを覚えておくことが重要です。他の多くの企業と同様に、eBayは人材を確保し、全従業員がすばやくスキルを伸ばせるようにするために様々な学習方法について考慮する必要があり、素早く行動し、練り直し、学習全体を機敏に動かす必要があることをはっきりと理解しました。
本質的に今日の学習における成功は従業員を受け入れることを意味します。従業員が2016年に何に興味を持っていたか知りたい場合にはWhat the World Learned in 2016を参照してください。
By Kelly Palmer, January 10, 2017
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