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  • 執筆者の写真DISCE

デスクレスワーカーに学習意欲を持たせる5つの方法

更新日:2023年11月27日


デスクレスワーカーは、製造業、建設業、海運業、エネルギー産業など、世界経済を支える重要な産業の基幹を担っています。サプライチェーンは世界的に厳しい状況が続いている中、イノベーティブなタレントデベロップメントの専門家は、新たな学習機会で現場の労働者をアップスキリングさせることにより、組織全体のスキルギャップを解消しています。


Training Industry誌によると、『これらの産業におけるデスクレスワークは、高度なスキルを持つワーカーを必要とする傾向があり、そのスキルは一夜にして培われるものではありません。COVID-19の大流行により、ある従業員はキャリアを中断したり、他の従業員は一斉に離職するようになりました。企業が有能な人材で空きポジションを埋めるのに苦労しているのは当然のことです。』と述べています。


困難なことのように思えるかもしれませんが、デスクレスワーカーをエンゲージする、あるいは再びエンゲージする新しい方法を見つけることは、仕事の満足度を高めることにもつながります。実際、タレントデベロップメントの提供をこれらの従業員に拡大することで、従業員の士気を高めることができます。これは、私たちDegreedのクライアント企業でも見られることです。


ここでは、現場の従業員に重要な学習機会を提供し、企業組織の価値を高めるための5つの方法を見ていきましょう。



1. 適切なテクノロジーを見つける


2022年3月、Harvard Business Review誌は、COVID-19の出現以来、7%から10%の賃金上昇にもかかわらず、現場で働く人々がなぜ辞めていくのかを探りました。その中で、同誌は学習機会を増やすよう促し、オンボーディングとスキル開発のためのプログラムに投資することを推奨しています。


この投資の大部分は、適切なラーニングプラットフォームを見つけることにかかっています。ある調査によると、現場で働く人々のわずか23%しか、業務に必要なテクノロジーにアクセスできていないことが分かっています。また、アクセスできたとしても、そのツールの使い方についてのトレーニングを受けていないことが多いようです。


タレント人材育成と人材配置を効果的に行っている企業は、外部よりも内部に重点を置いています。スキルや機会を優先するためのデータ、ツール、プロセスに投資しているのです。そのためには、人材の棚卸しを行い、全従業員のスキルと経験の全体像を把握する必要があります。次のステップは、将来のスキルニーズを把握することです。


その見識に基づいて、パーソナライズされた体験を提供するラーニングテクノロジーを探します。これは特にデスクレスワーカーにとって重要であり、彼らは間違いなく多様な興味やキャリア目標を持っているはずです。彼らのモチベーションに合わせたカスタムラーニングパスを利用することは、彼らにとって大きなメリットとなります。


デスクレスワークの性質上、モバイルアクセスは非常に重要な要素です。オタワ警察では、いつでもどこでも学習できる環境が整っており、警察官が自己啓発に取り組む姿は、それを物語っています。


『職員の半分は、スマホでDegreedを使っているんですよ。』と、カナダの首都を管轄に持つオタワ警察のLearning & DevelopmentマネージャであるJoshua Abraham氏は述べています。


オタワ警察がラーニングプラットフォームを立ち上げてから6ヶ月後、毎月1,600人が利用しており、成功のベンチマーク基準を50%近くも上回っています。



2. 学習時間を確保する


DegreedのHow the Workforce Learns 2021レポートによると、専門的な能力開発のための時間不足は、学習に対する最大の障害の1つです。


それに対処するには、部下を学習に重点を置いた考え方に転換させればよいのです。しかし、それは簡単なことではありません。しかし、UnitedHealthグループのLearning and Development担当役員であるDeborah Wiest氏は、自分の組織で時間不足の懸念を目にしたとき、思慮深い自問自答をするのです。『みんな時間はあるのです。そう、誰にでも時間はあります。その時間をどう使うか選んでいるだけなのです。』


ラーニング部門のリーダーは、企業文化の変革を導く強力な力となり得ます。『学習する時間が会社やチームによって評価されていると感じられなければ、学習する時間を作ることはないでしょう。』と、Wiest氏は言います。


カナダの病院チェーンであるFraser社では、オンライン学習だけでなく、特に現場の従業員に対して学習機会を提供するようになった、とラーニング部門リーダー、People DevelopmentリーダーであるDaryl Page氏は言います。同社では朝のミーティングに新しい知識を同僚やチームリーダーと共有する時間を設けています。


就業時間中に学習内容を共有する時間を設けることは、企業組織が従業員の学習を優先し、奨励していることを示すことになり、ポジティブな学習文化を創造することにつながります。



3. 社員に探求させる


Ecopetrol社のラーニング部門のリーダーがラーニングエクスペリエンスプラットフォーム(LXP)を導入したとき、デスクワークだけでなく、オペレーションやメンテナンスの職務にある人々が最も早く適用したことに驚きました。コロンビアの国営石油・ガス会社のEcopetrol社のL&Dチームが予想した以上に、現場従業員のエンゲージメントが高かったのです。


『現場で働く人たちが求めていたのは、自分の仕事に関連するテーマであって、正確には自分のポジションによるものではないのです。それは大きな洞察でした。義務化されていることもあり、彼らはこなしていたのですが、彼らは自ら探求もしていました。工場内の活動が少ないので、夜間シフトの時に学習している人もいましたね。」とEcopetrol社のMonica Santos氏は言います。


Ecopetrol社はLXPを利用して、バランカベルメハ製油所のLuis Giovanny Barbosa Arias氏のような労働者を巻き込み、ビデオや文書、短い記事などを集中的に学習させる時間を与えているのです。これは、炭素から低炭素へと移行するエネルギー産業の世界的な変化に備えて、従業員を準備するための組織の取り組みの重要な一部です。


このような探求の結果は明らかです。従業員は新しい学習習慣を身につけ、ラーニング部門の重要な目標の一つである「従業員が自ら成長するよう促す」という好循環を完成させています。そして、会社が新しいテクノロジーやプロセスをどんどんイノベーションしていく中で、従業員はそれらの取り組みをサポートし、競争力を維持するために必要なスキルを身につける方法をすでに知っていることになるのです。


『Degreedの導入は学習習慣を身につけることであり、私たちはみなラーニングマインドを養っているのです。』とSantos氏は言います。



4. 学習をソーシャルなものにする


デスクレスワーカーの多くは立ち仕事で、動き回り、同僚と物理的に交流しています。このような仲間意識を学習環境に取り入れることは、人材育成を効果的に行う上で大きな意味を持ちます。


従業員のスキル構築を支援する新しい方法を探すなら、L&D業界で話題の「ソーシャルラーニング」を検討してみてください。「ソーシャルラーニングには、仲間との会話、チームコラボレーション、自己学習、フォーラムやネットワーク、実践コミュニティ、ブログなど、さまざまな形態があります。現代のトレーニングには、ソーシャルソフトウェア、ビデオやマルチメディア技術の進歩、そして最先端のラーニングプラットフォームが組み込まれています。これらのツールを使うことで、従業員はチームを超えて簡単につながることができ、好奇心を満たし、学習ニーズを満たすことができるのです。」


オタワ警察では、学習サイロに代わって共同の能力開発が行われるようになりました。ランチ&ラーニングのようなイベントでは、TED@Workのコンテンツが使用されています。組織のラーニングプラットフォームのソーシャル機能を使って、あらゆるレベルの人々がリーダーシップ、ウェルネス、レジリエンスを探求しています。


『全くの別部隊に所属する警察官とつながり、一緒に学べる機会など他にあるでしょうか?Degreedは、組織として互いに学び合うために、仲間として、私たちをより親密にしてくれます。以前はみんなそれぞれ自分のこととしてやっていましたが、今は一緒にひとつのことをやっていて、それがプラスに働いているのです。そして、それは私たちにとって大きな収穫だと思います。』と、Abraham氏は強調してくれました。



5. 経験学習の機会を提供する


昨年アメリカでは月平均390万人が離職し、これは過去最高の平均値です。各企業の経営陣は、人材を維持するために十分なことをしてきたかどうか、内向きに思考を巡らせており、L&Dは社内からスキルギャップを埋めるために力を注いできました。経験学習の機会を提供することは、L&Dの専門家が展開した重要なL&D戦略のひとつに過ぎません。学んだことは実践しなければ、身につきません。


アップスキリングを成功させるためには、実践することが必要です。そのためには、職場でスキルを実践し、習得する機会が必要です。特に、アイデアにあふれ、ひらめきを求めているデスクレスワーカーや、普段は手の届かないような機会に触れたいと願っている人は、そうである可能性があります。私たちDegreedの調査によると、ほとんどの労働者は現在の職務をより良くこなし、キャリアを向上させるために必要なスキルを知っています。企業組織は、学習機会を迅速かつ民主的に提供することで、この成長を可能にします。


Adidas社は数千人の現場で働く小売業の従業員に、ビジネスイノベーターのような考え方を身につけるためのトレーニングを行いました。そして、Adidas社は彼らのアイデアを募集しました。その結果、何千ものアイデアが生まれ、オープンミーティングで共有されました。従業員の中には、このとき初めて仕事中に興奮し、インスピレーションを得たと言う人もいました。


デスクレスワーカーにプロジェクトやストレッチアサインメント、メンターシップ、社内での仕事を広く紹介し、現実にスキルを発揮できるようにすれば、同じように熱意を引き出すことができます。



もっと知りたいですか?


新しいラーニングテクノロジーをお探しの方も、社内の学習時間を増やしたい方も、探究心を高めたい方も、学習をよりソーシャルなものにしたい方も、OJTの経験学習に励んでいる方も、Degreedにお任せください。貴社組織でどのように学習を促進することができるか、お問い合わせください。

 

By Tom Schultz, October 6, 2022

 
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