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マルチデバイスeラーニング制作入門

更新日:2023年11月22日


デスクトップコンピュータのみに対してeラーニングを配信することは過去のものです。今日の学習者はデバイスに依存せず、ノートPC、タブレット、スマートフォンなど、その時に使えるデバイスを使用します。あなたが必要とする人々にトレーニングを配信したいならば、あなたはどんな装置でも動くことを確認しなければなりません。


この記事を読んでいるのであれば、おそらく認識されていると思います。しかし、あなたがマルチデバイス向けのeラーニングを考え始めているからといって、自分の会社で実現する方法を把握しているわけではありません。


あなたがマルチデバイス向けのeラーニングを始めるのを助けて、マルチデバイスeラーニング制作への円滑な進行を確実にするのに役立ついくつかのヒントがあります。


始める前に


マルチデバイスコースの構築に進むことは魅力的ですが、計画を立てる前に、成功のための変更の影響を理解することが重要です。考慮すべきいくつかチェックポイントがあります。


  • 設計と開発のワークフローはどのように変わりますか?

  • コースがモバイルを利用する学習者にとって使いやすいものであることをどのように確認しますか?

  • 学習者がモバイルデバイス上のトレーニング教材にアクセスするために必要なリソースは何ですか?

  • 成功のために支援を必要とする他のチームは会社組織の中にいますか?もしそうなら、どのようにサポートを受けることができますか?

  • 学習者はマルチデバイスのeラーニングを受け入れる準備は整っていますか?このチェックリスト(英語)が役に立つかもしれません。

  • 会社組織はマルチデバイスeラーニングを受け入れる準備は整っていますか?このチェックポイント(英語)が役に立つかもしれません。


円滑な移行を確実にしたいのであれば、これらのことを事前に検討することが重要です。


アプローチを決定する


マルチデバイスeラーニングで最も広く使用されている2つのアプローチは、Webベースとスライドベースの学習です。しかし、どのアプローチを採用するのか、どうやって判断できるのでしょうか?回答としては、すべてのプロジェクトに同じアプローチを使用する必要はないということです。あなたはコンテンツと学習者のニーズに応じて2つのアプローチを切り替えることができます。これら2つのアプローチと、どちらが自分のプロジェクトに適しているかを判断する方法を見ていきましょう。



スライドベースのeラーニング


スライドベースのeラーニングは長い間スタンダードな方法となっており、今日でも一般的に使用されています。Storylineのようなアプリを使用してスライドベースのコースを作成できます。トレーニングコースのデザイナーは、テキスト、画像、ビデオ、その他のマルチメディアオブジェクトをスライド上に配置してコンテンツをデザインできます。


多くの場合、スライドベースの学習では、オブジェクトの相対的な配置が重要です。たとえば、あるトレーニングコースで、キャラクターが突然他のキャラクターの上に重なって登場しても意味がありません。このためスライドベースのコースは画面サイズに応じて拡大または縮小できますが、スライド上のオブジェクトの位置関係は同じ位置になる必要があります。


これが、スライドベースのアプローチを採用すべきプロジェクトの例です。


  • 上記の例のように、キャラクターや他のイラストの位置関係が変わってしまうのは意味がないeラーニングコース。

  • 画面上のオブジェクトの相対位置が重要なコース。たとえば、特定の領域を指す矢印付きのグラフを表示している場合などです。

  • 高度なデザインのカスタマイズが必要なプロジェクト。Webベースのeラーニングの欠点の1つは、コンテンツがスクロール処理されたり、画面サイズに合わせてレイアウトが変わるなど、各デバイスでコンテンツがどのように見えるかを管理できないことです。たとえば、ロゴを常に特定の位置に表示するようにしたい場合は、スライドベースのアプローチが適しています。



Webベースのeラーニング


Webベースのeラーニングは、比較的新しい形式のアプローチ方法で、急速に普及しています。Webベースのコースは、学習者が次に進むためにクリックするスライドベースのコースではなく、Webサイトのように見え、動作するコースです。より直感的であることに加えて、Webベースのeラーニングは多くの場合完全にレスポンシブルです。つまり、コンテンツは画面サイズに応じて動的に表示を適応させます。Riseのようないくつかのオーサリングアプリには、レスポンシブルなコースを簡単に作成できるものがあります。またプログラミングのスキルは不要です。


レスポンシブデザインがWebベースのコースに固有なのはなぜでしょうか?スライドベースのeラーニングとは異なり、Webベースコースでのテキストとオブジェクトの相対的な配置はあまり重要ではない場合に用いられるからです。伝えたいことを歪めることなく、画面のサイズと向きに基づいてコンテンツ表示を簡単に適応させることができます。より具体的にレスポンシブルコースを知りたい場合には、Riseで作成されたWebベースのeラーニングコースのサンプルをチェックし、レスポンシブラーニングエクスペリエンスがどのようなものかを把握してください。


Webベースのアプローチが適切であるケースは以下の場合です。

  • たとえば、テキストとそれに関連付けられた画像があっても、画像がテキストの上、下、横にある場合でも伝えたいメッセージが変わらない場合など、オブジェクトの相対的な配置が重要ではない、単純でわかりやすいコース。

  • ビデオベースのコース。伝えたい内容はビデオ内で表現されているので、コースがレスポンシブルな表示をしても問題はありません。

  • How-Toコース。この種のコースの目的は、学習者が何かをする方法を理解するのを助けることです。プロセス、タイムライン、タブ、アコーディオンオブジェクトなどのインタラクティブなオブジェクトは、学習者が学習したい内容を自ら参照するように動機付けるのに最適な方法です。これらの種類のインタラクティブオブジェクトは、意味を混乱させることなく、さまざまな画面サイズで表示できます。

  • クイズ。クイズ形式で最も標準的な形式は択一選択肢もしくは複数選択肢の質問形式が多いからです。


最小デバイスのためにデザイン


Storyline 360​​のようなスライドベースのオーサリングツールでマルチデバイスeラーニングコースを作成している場合は、最小のデバイスを念頭に置きながらコースを構築することをお勧めします。なぜかというと最も制限のあるプラットフォームだからです。スライドベースのマルチデバイスコースを設計する際に考慮すべき点がいくつかあります。

  • コースの長さ。学習者がモバイルデバイスを使用している場合は、外出中の可能性が高いです。つまり40分のeラーニングコースを連続して受講する時間がないかもしれません。eラーニングを細かく分割して、学習者が各コースを一度に終えることができるサイズにしてください。学習時間がわずかであれば、学習者がオフィスにいても、会議との合い間など、彼らが学習できるわずかな時間を使って学習することができるので、このアプローチを評価されるでしょう。

  • ファイルサイズ。学習者がコースを見るためにスマートフォンを使っているならば、彼らは3Gまたは4Gネットワ​​ークを通してアクセスしているかもしれません。このため、画像やビデオを圧縮して、ダウンロード時間が速くなるように心がけるべきです。

  • テキストの読みやすさ。コース全体で学習者に不快感を与えたくない場合は、小さいサイズでも、きれいで読みやすいシンプルなフォントを選択すべきです。また異なるデバイス間でも認識できるフォントサイズを選択するようにしてください。使用しているフォントによっては、数値が異なる場合がありますが、Arialの 16サイズが基準となるサイズかと思います。もちろんいくつか試してみてください。

  • ボタンサイズ。スマートフォンでモバイル用に最適化されていないWebサイトにアクセスしたことがありますか?ボタンをクリックして、その隣のボタンを誤ってクリックするなど最悪です。学習者にこの悪い経験を与えないようにするために、あなたのボタンが簡単にクリックできるように十分大きく、十分に間隔をあけていることを確認してください。残念ながら、最適なユーザビリティを保証するためにボタンのピクセル数は一概に言えませんが、この記事(英語)には役立つヒントがいくつかあります。

  • グラフィックスの関連性。あまりにも多くの装飾的なグラフィックが学習者にとって気を散らすことがあることをインストラクショナルデザイナーは知っています。モバイルデバイスの画面を大きくすることは難しいため、モバイルの場合、影響は2倍になります。グラフィックを見て、必要のないものはすべて取り除いてください。画像が必要かどうかわからない場合は、取り除いてみてください。伝えたいメッセージが以前と同じくらい明確に伝わるのであれば素晴らしい!あなたは今コンテンツを最適化したわけです。伝わらなくなった場合は元に戻しましょう。

それでもうまくいかない場合は心配しないでください。代替案があります。Riseのようなオーサリングツールを使えば、レスポンシブマルチデバイス向けの製作工程から推測作業を取り除くことができます。しなければならないのは内容を組み立てるだけです。そしてRiseが残りの仕事をすべて行います。Riseコースはレスポンシブルコースです。作成はとても簡単です。


適切なツールの選択


素晴らしいマルチデバイス向けのモバイルコースを作成支援するという うたい文句のeラーニングオーサリングツールがたくさんあります。これまでに複数のデバイス向けにeラーニングを構築したことがない場合は、どのデバイスがニーズに最も適しているかを判断するのが難しい場合があります。検討する際に考慮すべき重要な点がいくつかあります。

  • ツールは全てのデバイス上で美しく、完璧に動作するコースを作成することができますか?それとも「サポートされている」デバイスだけを使用しなければならないですか?学習者を特定のデバイスに限定することはほぼ不可能です。したがって、どのデバイスでも機能するコースを作成できるオーサリングツールを選択することが重要です。

  • そのツールはすべての画面サイズで動作するように自動的にコースを調整しますか?それとも、手動でコンテンツを微調整する必要がありますか?あなたの時間は貴重です。学習者が使用する可能性のあるすべてのデバイスでコンテンツが完璧に見えるようにするために何時間も費やすことは望ましくありません。RiseやStoryline 360​​のように、あなたのために困難な作業を変わってやってくれるツールを使ってください。Riseを使用すると、レスポンシブルなコースを自動的に作成することができます。Storylineを使用すると、スライドベースのコースを作成でき、プレイヤーは画面サイズに応じて自動的に拡大縮小されます。

  • そのツールは、小さなモバイルデバイスの重要ではない要素(ブラウザのナビゲーションボタンなど)を非表示にしたり最小化したり、画面スペースを最適化しますか?コースのサイズを変更することは非常に大変です。モバイルサイトでのナビゲーションが、デスクトップとはどう違うのか気づいたことがありますか?eラーニングコースのナビゲーションも最適化されていることが重要です。コンテンツが常に画面全体に表示されていることを確認してください。そのオーサリングツールが提供する機能であることを確認してください。


これは、聞いたことのあるアプリを評価するのに役立つ比較ワークシート(英語)です。そして、オーサリングツールを選択する際に考慮すべき、一般的な他の事柄についてのヒントを含む記事がここにあります:eラーニングオーサリングツールを正しく選択するための9つの考慮事項


これから先に進み、マルチデバイスeラーニングを作成する


マルチデバイスのeラーニングへの移行は大変なことかもしれませんが、これらのヒントを活用して、移行を成功させるために必要なポイントを確認してください。リラックスして、一歩一歩進んでいけば、あなたはマルチデバイスeラーニングのプロになるでしょう!


マルチデバイスeラーニングスキルをさらに磨くのに役立つ関連リソースをいくつか紹介します。


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