学習者がインターネットやイントラネットを介してeラーニングコースにアクセスできるようにする場合は、基本的にはパブリッシュされたコースファイルをWebサーバーで公開する必要があります。少し不安を感じるかもしれませんが心配しないでください。このブログでは、3つの簡単なステップでコースを配信する方法を紹介します。
Webサーバーを探す
コースをWebサーバーにアップロードする
コースを学習者と共有する
Webサーバーを探す
Webサーバーは、Webブラウザーを介してWebコンテンツ(テキスト、画像、オーディオ、ビデオ、アニメーション)を配信できるように構成されたサーバーです。Webサーバーは、企業が社内ネットワークを通じて共有ストレージスペースを提供するファイルサーバーとは異なります。社内ネットワーク内のファイルサーバーからコースを実行しようとすると、コンピューター、Webブラウザー、ネットワークなどの各セキュリティにより、コンテンツの様々な要素が正しく実行されないケースがあります。
また最近ではSharePointなどのクラウドストレージ環境が増えてきていますが、こちらもコースを正しく配信できないケースがほとんどです。(コースが複数ファイル群で構成されるため)
社内に学習管理システム(LMS)がある場合は、LMS管理者に連絡して、コースを配信する方法をご確認ください。通常、LMSは、eラーニングコースを配信するために特別に構成されたWebサーバーが含まれています。eラーニングにおける活動をLMSでトラッキングするためには、コースを特定の形式(SCORM、AICC、Tin Can APIなど)でパブリッシュする必要があります。パブリッシュ要件については、貴社LMS管理者にお問い合わせください。
貴社にLMSがない場合は、貴社IT部門または組織の技術インフラ責任者にご連絡いただき、Webサーバーでコースを配信できるかをご質問ください。IT部門が存在しない場合、または使用できるWebサーバーがない場合は、次のような無料のオプションを含め、優れたWebホスティングオプションがたくさんあります。
Tempshare これはArticulateがStorylineとStudioのコンテンツをテストするために提供する無料のサービスです。アップロードされたファイルは10日後に削除されるので、永続的なホスティングソリューションではありません。 ※ Articulate360ユーザーの方はReview360をお勧めします。
Amazon S3 使用制限のある無料ホスティングを提供します。制限を超えると、段階的な料金が請求されます。このサービスを使用してコースをホストする方法を詳細に説明する記事は次のとおりです。How to Share E-Learning Courses Using Amazon S3
あなたのコースを配信することができる他の多くの無料/有料のホスティングプロバイダーがあります。絞り込む良い方法は、学習者に最高の視聴体験を提供するために装備されているものに焦点を当てることです。次のようなWebサーバーホスティングプロバイダーを探しましょう。
1. 学習者がアクセスできる
コースを配信するWebサーバーが貴社ネットワーク内からしか利用できない場合、顧客や外出している人々はそのWebサーバーにアクセスできません。したがって、学習者がどのようにコースにアクセスするかを事前に確認する必要があります。
2. 適切なネットワーク帯域幅を持っている
帯域幅は、コースコンテンツを学習者に配信するための道幅のようなものです。コースに大きなマルチメディアファイルがある場合、または大量のユーザーが予想される場合は、より多くの帯域幅が必要になります。帯域幅が不十分な場合、エラーが発生したり、コースが正しく実行されなくなる可能性があります。
3. 適切なストレージ量を提供している
すべてのコースファイルに十分なストレージスペースを提供するWebサーバーを選択してください。コースが多ければ多いほど、より多くのストレージスペースが必要になります。
4. 必要なファイルタイプをサポートしている
次のファイルタイプはほとんどのWebサーバーで使用されていますが、サーバーがWebページ(.html)、JavaScript(.js)、XMLファイル(.xml)などを処理できるように構成されていることを確認する必要があります。
コースをWebサーバーにアップロードする
コースを配信するWebサーバーが確定したら、次のステップはコースファイルをサーバーにアップロードすることです。通常、ファイル転送プロトコル(FTP)アプリを使用して行われます。
Articulate StorylineやStudioにはFTP機能が統合されているので、別のFTPアプリは必要ありません。Riseなど、他のArticulateツールを使用している場合、または組み込みのFTP機能を使用したくない場合は、FileZillaなどのサードパーティのFTPクライアントを使用して、パブリッシュされたコンテンツをWebサーバーにアップロードできます。
FTP経由でコースをアップロードする準備ができたら、Webサーバー管理者またはWebホスティング会社に連絡して方法をご確認ください。次のことを知る必要があるでしょう。
サーバー名:例としては、ftp.myserver.comのようになります。
ポート番号:デフォルトのポートは21ですが、Web管理者が別のポート番号を指定している場合は変更できます。
ユーザー名
パスワード
ディレクトリ(またはパス)。ファイルをアップロードするサーバー上の場所です。例としては、articulate/contentのようになります。
コースファイルのアップロード方法に関係なく、オーサリングツールによって生成されたファイルの完全なセットを必ずアップロードしてください。ファイルの場所が変わったり欠落したりすると、コースは正しく機能しません。
コースを学習者と共有する
アップロードしたコースを共有する準備ができたら、コースを起動するHTMLページへのリンクを伝えます。HTMLファイルはパブリッシュされたフォルダ直下にあります。
例えば、Storylineコースを表示するためのリンクは次のようになります。
http://www.myserver.com/coursename/story.html
起動ファイルはオーサリングツールによって異なります。この表は、パブリッシュされた各プロジェクトを起動するファイルと、各オーサリングツールと起動ファイル名です。アプリの公開チュートリアルへのリンクを示しています。
またArticulate 360ではReview360があり、より簡単にWebサーバーと同じ役割を担うことができます!Storyline360、Studio360(Presener360 / Quizmaker360 / Engage360)、Rise360、Peek360、Replay360のコンテンツをReview360で配信することが可能です。
eラーニングコースをオンラインで配信することは難しくはありません。これらの手順に従うだけで、学習者はすぐにコースにアクセスできます。
試してみたいけれど、まだArticulate 360をまだご契約していない場合は、30日間の無料トライアルを開始して、製品をお試しいただけます。ご登録にクレジットカードは必要ありません!!
株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です
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