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大規模なスキル開発:State Street社が実践した独自の取り組み

  • 執筆者の写真: DISCE
    DISCE
  • 9月25日
  • 読了時間: 5分
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State Street社は、Degreedの2025年の「クライアント・アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。この賞は、Degreedの他の顧客にとって模範となる企業組織に贈られるものです。


世界でも最も信頼されている金融機関の1つが、スキル開発戦略の見直しを決定した際に、何が起こったのでしょうか?


State Street社では、その答えは明らかでした。それは、従業員のアジリティと社内異動を可能にする、経営陣が支援するデータドリブン型の全社的な基盤を構築し、それを会社の年間事業戦略および人材行動計画に組み込んだことです。


世界中に5万人以上の従業員を擁し、世界金融資産の11%がシステムを毎日通過するState Street社は、進化するビジネスニーズと従業員の期待に対応できる、より戦略的なスキル開発アプローチが必要でした。


『経営陣から「従業員がどのようなスキルを持っているのかわからない。スキルギャップがどこにあるのか、どのスキルをアップスキリングさせ、どのスキルをリスキリングすべきか把握できていない」と相談がありました』と、人材開発担当バイスプレジデントのLaura Sullivan氏は述べています。

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State Street社の人材開発担当バイスプレジデントのLaura Sullivan氏が、Degreed LENS 2025イベントで 自社の取り組み「SkillsFIRST」の効果について語っています。


この課題が、SkillsFIRSTの立ち上げのきっかけとなりました。これは、単なる人事イニシアチブではなく、パフォーマンス、定着率、キャリアアップの核となるスキルを活用するための重要な手段です。Degreedを活用し、Workdayに連携統合されたSkillsFIRSTの取り組みは、経営陣が人材の供給をビジネスの重要なニーズに整合させることを支援し、従業員が自分のスキル開発に主体的に取り組むことを可能としています。

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限られた洞察力から、つながった能力へ


SkillsFIRSTの取り組みを開始する以前、State Street社には従業員の能力に関する統一的な見通しがなく、従業員はキャリアパスの明確化とより的を絞った能力開発サポートを求めていました。


State Street社は、高価な推論ツールをライセンスする代わりに、DegreedとWorkdayを使用して、業界ベンチマークと社内の専門知識を組み合わせた、自社専用のスキルライブラリを構築しました。各分野の専門家からの意見も取り入れ、ラーニング部門は各役割に必要な7つのコアスキルを定義し、Degreedでカスタマイズしたロールプランを作成しました。


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State Street社におけるDegreedとWorkdayの連携


State Street社では、DegreedとWorkdayの連携統合が、従業員の能力開発と戦略的な人材計画をつなぐ、同社のスキルファースト戦略の屋台骨を形成しています。


このプロセスは、Degreedで従業員が厳選された学習コンテンツを探索し、パーソナライズされたロールプランに取り組むことから始まります。従業員は、Degreedの8段階評価スケールを使用して自分の習熟度を評価し、その評価についてマネージャーの意見を求め、構造化されたキャリア開発に関する話し合いを開始するよう奨励されています。


スキルデータは最終的にWorkdayに反映され、Degreedのリアルタイムの能力評価に基づいて、社内求人へのスキルのマッチング、社内求人紹介、戦略的な人材計画など、さまざまな重要な人事機能に活用されます。


この連携統合により、キャリア開発は単なる目標ではなく、運用可能で測定可能であり、ビジネス成果と深く結びついたものとなります。



拡大する戦略的インパクト


導入初年度だけでも、State Street社は意味のある成果を上げています。


  • 高コストなサードパーティのスキル推論ツールや人材マーケットプレイスツールの回避により、数百万ドルのコスト削減

  • 従業員の50%がSkillsFIRSTプラグラムに参加

  • 6ヶ月間で1,200件の内部昇進

  • キャリア開発に関連する従業員のエンゲージメントスコアが11%向上

  • SkillsFIRSTのデータにより、社内採用率を34%に向上させ、外部採用コストを削減

  • 毎月21,000件以上のスキル評価により、プランニングと学習に役立つ豊富な人材に関する洞察を獲得


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これらの成果は、テクノロジー導入以上のものを反映しています。透明性、成長、モビリティ(社内異動性)に対する文化的な取り組みの表れであると言えます。



人材にかかわる部門のリーダーのための重要な教訓


スキルの運用を検討しているHR部門、タレント部門、L&D部門のリーダーにとって、State Street社の取り組みは、立証済みの戦略を提供しています。


  • システムの機能だけでなく、明確なビジネス目標から始めること

  • 連携されたスキルライブラリとロールプランを通じて社内での共通基準を構築すること

  • プラットフォームを連携統合して、スキルデータを人材情報に変換すること

  • 従業員がプロセスに参加し、その恩恵を受けることができるようにすること


スキルをパフォーマンス、プランニング、能力開発をつなぐものとして位置付けることで、State Street社は、複雑なグローバル組織が潜在能力を引き出し、将来に備える方法を再定義しました。



詳細


SkillsFIRSTという取り組みは、State Street社の学習を変革しただけではありません。従業員の定着率の向上、エンゲージメントの強化、社内異動性の実現、そして測定可能なコスト削減も実現しました。


同様のアプローチが、お客様の組織で成果を加速する方法をご覧ください。お気軽にお問い合わせください。

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Isael Paz-Zimbeck

Tuesday, May 13th, 2025

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