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  • 執筆者の写真DISCE

L&D部門を貴社ビジネス戦略に合わせる方法

更新日:2023年11月22日


部門の運営方法を変革する時、変更開始のための新しいツールを直接探すのは簡単です。おそらくそれが、タレントデベロップメント部門の責任者の3人に2人が、従業員と組織を変革する新しいソリューションを探している理由です。

しかし真の変革は、サイロ化された部門からもたらされることはありません。また、新しいソリューションを導入するだけでは達成することもできません。テクノロジーへの投資が実際に効果を与えるためには、人事部門とL&D部門ががっちりと連携する必要があります。

そのため、NilesNolen社の共同創設者であるAmanda Nolen氏に、人事部門を他部門と連携させる方法について、Degreed LENSカンファレンスでの講演を依頼しました。彼女は警告を発してプレゼンを開始しました。


『新しいプラットフォームに投資する場合、テクノロジーだけでは変革を達成できません。テクノロジーにとらわれすぎると目的を狂わせる可能性があります。

テクノロジーはレースカーのような強力な乗り物のようなものです。あなたは運転方法をしっかりと理解する必要があります。さもなければクラッシュして燃えるでしょう。そして、可能性を最小限に抑えてゆっくりと慎重に運転することでくらっ者を回避したいのであれば、強力なテクノロジーを手に入れる意味とは何でしょうか?

強力なテクノロジーに投資する場合、新しいテクノロジーを効果的に使用する方法をしっかりと時間をかけて学ぶ場合にのみ最大の価値が得ることができます。マインドセットだけでなく、L&D部門の学習文化も変化します。』

この変革を達成するための6つのステップをNolen氏は提示しました。

Amanda Nolen、NilesNolen、Degreed LENS Lite 2020

1. コンテンツ戦略の改善

『人は何を食べるかによります。そして同じことがLXPにも当てはまります。つまりLXPはフィードされるコンテンツによるということです。

人々が絶えず再訪するプラットフォームをイメージする時、それは利用者にとって常に新鮮で関連性のあるコンテンツをフィードしてくれるプラットフォームをイメージします。Instagram、Netflix、TinderやBumbleを考えてみてください。新しく、品質が高く、パーソナライズされています。

したがって、新しいラーニングエコシステムの導入について考える時は、公開後のことを考えて、長期的なコンテンツ戦略を計画します。』


Nolen氏は、コースの取り揃えというより、リソースを重視するように推奨しました。


『コースをそろえるということは今でも企業学習に役立っていますが、Degreedの最新調査によると、新しいことを学ぶ必要がある時は、人事部門またはフォーマルトレーニング部門を頼ると答えた従業員回答者はわずか26%でした。同じ調査では次のことも示しました。

  • 従業員の65%がWebサイトを使用して学習している

  • 53%が検索エンジンを使用している

  • 62%が専門家の人的ネットワークに目を向けている

  • 45%がメンターに尋ねている

  • 44%が同僚に尋ねている

  • 33%がオンラインソーシャルコミュニティを使用している

これらのアクセスしやすく人気のある学習のあり方を最新のコンテンツ戦略に組み込む必要があります。


2. 運用モデルを新しく定義する

コンプライアンストレーニングのような一部の学習は、毎年定期的に行われるか、特定の時期に行う必要があります。しかしNolen氏は従来のコースカタログと年間計画を捨てることを勧めました。


『新たに現れる、エマージングビジネスニーズのために予算の60〜70%を使いたいと思うはずです。』

実際、L&D部門はER(緊急医療室)のように行動し始める必要があります。ERでは、小さな切り傷は心臓発作と同じく扱いません。医療チームは緊急のニーズに基づいて優先順位を付けます、そして貴社のL&D部門も例外ではありません。


3. パフォーマンスコンサルタントのように

ビジネスパートナー(またはER)のように振る舞うということは、物事にNOと言うこと、または少なくとも「今ではない」と言うことを意味します。実際の成果を確認するには、成果物について残酷にまで効率的にする必要があります。

現代のL&D部門は、もはや単純なオーダーを受けるだけはすみません。『代わりに優先順位はデータと証明されたギャップに基づくべき』とNolen氏は述べます。そうなると、L&D部門の責任者はビジネスパフォーマンスコンサルタントのように、実際の実証可能な結果を生み出す必要があります。


4. データドリブン型ラーニングデザイン


冷酷に優先順位を付けるには、L&D部門は優れたデータが必要です。

『データがなければ、それは単なる意見でしかありません」とNolen氏といいます。

『そしてステークホルダーが意図しない要求をした時、データがなければその要求を押し戻すのははるかに困難になります。』

データは意思決定にも役立ちます。つまり提供するラーニングがよりスマートになります。影響力の大きい、成功しているL&D部門の責任者は、どのタイプのコンテンツが最も効果的で、いつどのように従業員がそのコンテンツを学習する可能性が高いかを理解するのにデータを利用しています。

『一連の学習の取り組み(プログラム)が終了するまで待って、終わってから取り組みが機能したかどうかを確認しないでください』とNolen氏は警告しました。

『それは検死解剖と同じです。何か問題が発生した場合は、常にデータを使ってよりリアルタイムに測定し、改善し、反復する必要があります。』

効果の実証にはデータが不可欠です。Nolen氏によると、現在の社内保有スキルのベンチマークから始めることが重要だといいます。そして、リテンション、パフォーマンス、エンゲージメント、生産性アップへのスピード、大規模企業に効果を与えるその他の指標にまで取り組みを広げることが重要だといいます。


5. ステークホルダーの期待を管理する

これまでに取り上げたものは、L&D部門が運営してきた従来の方法とはまったく異なります。また、最初は社内サポートがあるかもしれませんが、ステークホルダーは変化が見え始めたり、彼らの要望がすぐに反映されるとは限らないことに気付くと、懐疑的になりかねません。

経営陣からエンドユーザーに至るまで、すべてのステークホルダーの期待を管理することは非常に重要です。彼らに何を期待されているのか、そしてもっと重要なことに、彼らにとって何がもたらされるのかを明確にしてください。

新しい学習戦略を社内で広めるために何ができるかを支持者と協力者に伝えます。また、ラインマネージャーに頼り、実際の変化はトップダウンと同様にボトムアップで起こることを忘れないでください。


6. 新しいL&Dスキルを開発する

アップスキリングとリスキリングについても多くの話がありました。それらは従業員のためだけではありません。

『L&D部門にもアップスキリングとリスキリングの計画が必要です』とNolen氏は述べ、ファシリテーションやインストラクショナルデザインとはまったく異なるスキルセットが必要になると付け加えました。

この新しいL&Dの時代には、新しいスキルが必要になります。「マーケティング、データ分析、デジタルジャーナリズム、コミュニティ管理などのスキル」は、L&D部門のリーダーが今日開発しようとしているスキルです。

しかし残念ながら、すべてのL&D部門のリーダーがこの変革の準備ができているわけではありません。L&D部門の約3分の1は、この未来の学習に取り組み、新しいスキルを開発する準備ができています。別の3分の1は準備を進めていますが到達するにはある程度のサポートが必要になる場合があります。最後の3分の1は、この変化に本当に苦労するかもしれません。

苦労している3分の1のL&D部門に対するNolen氏のアドバイスは何でしょうか?それは、コンプライアンスやリーダーシップトレーニングなど伝統的な方法で機能していた学習に従業員が責任を持つことを許可することです。

組織に適したソリューションを選択する方法

もしAmanda Nolen氏の言葉に共感を抱いたのなら、彼女のプレゼンの締めのアドバイスも気に入るはずです。ラーニングエコシステムを提供するベンダーを採択する前に知っておく必要がある彼女のアドバイスは次のとおりです。


理由から考え始める


Degreed LENS Liteイベント基調講演者の1人であるSimon Sinek氏の言葉を要約すると、もし解決策を探す必要がある場合は、「どのようなビジネス目標を達成しようとしているのか?」と自問してください。その目標があなたを導くでしょう。

正解はない

従業員が今後10年間に必要とするスキルを単純にGoogleで検索することはできません。これから採択するテクノロジー(システム)は、優れたスキルデータを提供する必要があります。なぜなら、このデータから得られるフィードバックは常に変化しているためです。魅力的な従業員向けテクノロジーで、新たなスキルを常に把握してください。

敏捷性を保つソリューションを探す

『導入・構築に1年かかるようなスキルフレームワークを採択しないでください。アジャイルで反復する必要があります。』とNolen氏は述べています。従業員と同じようにアジャイルで柔軟なソリューションを採択してください。

機能を探すのではなく、パートナーを探す

『機能が揃っているベンダーを探すのではありません』とNolen氏は述べています。

『パートナーを探すのです。約束を果たし、変革を確実に成功させるためにあらゆる段階で協力してくれるパートナーを探すのです。』それは人が重要ということです。テクノロジーではありません。最高のパートナーはあなたの考えを具現化するチャレンジを一緒に行い、古いチャレンジを検討する新しい方法を示してくれます。

「イエスマン」に注意する

現実には万能の解決策はありません。企業はそれぞれ異なり、ニーズも異なります。

『ベンダーがチェックリストのすべてに「イエス」と言った場合、それは悪いニュースです。買い手であるあなたは用心すべきです』とNolen氏は言います。

『さらに悪いことに、ベンダーが「いいえ今はありませんが、私たちのロードマップにあります」と言った場合は危険信号です。すべてに「イエス」と言うベンダーは避けてください。』

ソリューションとケイパビリティに正直なパートナーが必要だということです。

従業員に適したソリューションを選択する方法について、さらにガイダンスが必要な場合は、タレントデベロップメントテクノロジーガイドをご覧ください。それまでの間、Degreed LENS Liteの素晴らしいスピーカーの残りのセッションをご覧ください。


Amanda Nolen氏について:

Amanda Nolen氏は、より良いラーニングと教育テクノロジー戦略を軸にグローバル企業の事業成果を推進するコンサルタント会社であるNilesNolen社の共同創設者です。レコーディングセッションを見るには、Degreed On Demandページからアクセスしてください。


 

By Isabella Lazzareschi, Content And Managing Editor

October 20, 2020

 

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