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執筆者の写真DISCE

このゲーミフィケーション化されたクイズのデザイン工程を見る

更新日:2023年11月22日

ゲーミフィケーションを取り入れたクイズを作成したいと思ったけど、どこから始めればよいかわからない、またはアイデアはあったがとりあえず先送りにしていた方の気持ちはよく分かります。私もそういった経験があります。このブログシリーズが参考になれば幸いです!

前回のブログでゲーミフィケーションを取り入れたクイズのサンプルを紹介しました。私が作成できたので、あなたもきっとできます!このブログ記事では、このテンプレートを作成した時の設計プロセスを一つずつ説明します。アイデアを練る過程から完成させるまでの過程を確認することができます。さあ飛び込みましょう!

コンセプトを考える


ゲーミフィケーションをeラーニングに取り入れる最も難しい部分の1つは、取り入れるゲーム要素を決めることです。非常に多くのオプションがあり、どの要素を取り入れるかを決めるのには難しい場合があります。正解はありませんが、いつものように学習目標と対象の学習者を念頭に置いておくことが重要です。

取り組む実際のプロジェクトが直近になかったので、コースにゲーミフィケーションを取り入れることが有益かもしれない状況を想像しました。語彙や語句など、記憶する必要がある学習者向けのクイズを作成する場合を考えてみましょう。暗記に役立つのは繰り返し、つまり反復練習です。それがフラッシュカードを使う理由であり、そのため学習者は何度も何度もフラッシュカードを繰り返し、その度にどんどん覚えていきます。しかし、繰り返しずっと行うのは退屈ですので、楽しいゲーム要素を加えてみましょう。

以上のことを念頭に置いて、次のことを組み込むことにしました。

  • Question banks(問題のシャフル、プール出題) 出題順を覚えてしまう短期記憶に頼らないよう、質問をランダムに出題することで、長期記憶になるようにしたいと思いました。

  • カウントダウンタイマー 切迫感を演出したかっただけでなく、学習者が自分の直感を信頼し、直観を考え直すのではなく、すぐに答えさせるようにしました。

  • 延長時間の追加 正解に応じて学習者にボーナスを与え、より多くの質問にチャレンジする時間を与えるために、正解すると延長時間を追加できるようにしました。

  • 再チャレンジできるインセンティブ 学習者に一発で完全なスコアを取得するように強いるのではなく、以前のスコアをちょっとずつでも上回るように学習者にやる気を出してもらいたかったので、3つ星システムを設定しました。合格するためには星1つ(10個の正解)で十分ですが、2つ星は15問正解、3つ星は全問正解する必要があるようにしました。星1つを獲得した学習者は、2つ星や3つ星を獲得するまで再チャレンジしてくれることを期待しています。

  • レベル ゲームをレベルとして分け、レベルが学習者に達成感を与えるように、ロックされたレベルが解除されるようにしました。

  • サウンドエフェクト ゲームをより遊び心のあるものにするために効果音を取り入れました。

アイデアを考え出すプロセスを紹介しましたので、次にデザインをどのように決めていったのかを紹介します。

グラフィックデザイン


ゲーミフィケーションを取り入れたこのクイズは、テンプレートとして意識しているので、幅広いジャンルに流用でき、どの会社のブランドガイドラインにも簡単に適合できるようにシンプルなデザインにこだわりました。楽しい雰囲気にするために明るくカラフルな配色を使うことにしました。作成当初は背景画像を適用するかわからなかったので、とりあえず背景を白のままにしました。最初のドラフトは次のようになります。

しかし最初のこのバージョンには100%満足しませんでした。フォントからは「おもしろい」とは感じられず、グレーの色が少し「つまらない」ビジュアル要素に思えたので、デザインを改善する方法を自分自身でブレインストーミングしました。

インスピレーションを求めている時は、何かインスピレーションが降りてこないかとよく素材集であるContent Library 360を調べたりします。そして大きな雲のある空のイラストを偶然Content Library 360で見つけました。そしてクリックしてこのテンプレートに適用しました。それだけです!

雲の背景を追加した後は、全体的におさまりがよくなり、いい感じになってきました。空に合わせて、グレーをスカイブルーに変更し、フォントをゲーム風の楽しいフォントに置き換えました。これが2つ目のバージョンの外観です。

しかし、何かがまだよくないと感じました。経路を示す線が直線だったので、雲の輪郭に沿わせてみると、よりおさまりのいい外観になったので採用しました。

メインメニューのスライドに満足したので、同じように質問スライドを作成し、レベル毎の色を適用しました。

この時点で、グラフィックデザイン面ではかなり満足したので、サウンドエフェクトについて考え始めました。


効果音の選択


クイズに本当にゲームのような感じを与えるために効果音を追加することにしました。行き過ぎないように気をつけました。なぜならあまり効果音をつけすぎると、学習体験として気を散らすからです。私がたどり着いた効果音を紹介します。

  • テーマソング ゲームの最初と最後、および集計スライドで音楽を設定して、コースの雰囲気をまとめたいと考えました。自分がどのようなサウンドにしたいのか明確なイメージはありませんでしたが、グラフィックデザインに合うレトロな音楽をイメージしました。

  • 正解/不正解時の効果音 学習者が設問に正解したかどうかを知らせる効果音を設定した方が良いと思いました。邪魔にならないように短い効果音、そして学習者がその効果音が何を意味するのかすぐ分かるようにしたかったのです。

  • タイムアップの効果音 最後に、アラームやブザーのような、残り時間がなくなったことを意図する短い効果音を設定しようと思いました。

上記の構想が決まったので検索し始めました。まず無料の効果音を提供するWebサイトのこのリストを見に行きました。いくつかWebサイトを検討した後、ナビゲートしやすく、ダウンロードする際のライセンス条件が明確に示されていたfreesound.orgに決めました。

サイト上で、ゲーム、テーマソング、正解/不正解、アラーム、ブザーなど、いくつかのキーワードを検索して、それぞれに聞いてみました。テンプレートにサウンドエフェクトを含めるために、Creative Commons 0(CC0:いかなる権利も保有しない)でライセンスされているサウンドエフェクトを選択するようにしました。このCC0という条件により、サウンドエフェクトを自由に使用し、再配布することができます。またこの条件にあてはまるものに絞り込むと選択肢が絞り込まれ、実際に選択しやすくなりました。

コースでサウンドエフェクトを使用したことがない場合は、効果的に使用するためのアドバイスについて書いた記事「eラーニングで効果音を使用するためのヒント」をご覧ください。


その他リソース


このデザインプロセスが役に立てば幸いです。実際にカスタマイズする方法は次回のブログでご紹介します。

ゲーミフィケーションの概念とそれをeラーニングコースに適用する方法をさらに詳しく知りたい場合は、次の役立つ記事をご覧ください。

また、ゲーミフィケーション化された他のコーステンプレートも紹介します。

お探しのものが見つからない場合は、ダウンロードハブをご覧いただき、お気に入りのStorylineのテンプレートをお探しください!

 

株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です

 

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