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クイズの質問でもっともな不正解選択肢の書き方

更新日:2023年11月27日


インストラクショナルデザイナーとして、クイズの質問の準備が仕事の最も難しい部分の1つです。学習者が内容を理解し、学習者自身の業務に適用できるかを判断するのに役立つ効果的な質問を考え出すには、最初にコースの学習目標と内容をどのように提示したかを振り返る必要があります。


コースデザイナーは、クイズの質問を考え出すのに多くの時間を費やすのが一般的ではありますが、不正解の選択肢はほとんどの場合、後からとってつけたように加えられます。このことに対抗する1つの方法は、コースの設計プロセスをまったく反転させ、コースの内容を作成する前に、最初にクイズの質問を設計することです。そうすれば、コンテンツが最初からクイズの質問と一致していることになります。


もう1つの優れた戦略は、コース公開納期に間に合わせようとクイズの設計フェーズを急いで実施しないようにすることです。このステップを急いでしまうと、明らかに意図しない反応が出て、クイズの目的が損なわれることがよくあります。結局のところ、学習者にクイズを出す際のポイントは、学習者が正しい答えを身につけたことを確認することであり、退屈な練習をすることではありません。


では、どのようにして、あまりに不正解とはっきりとしたものでなく、微妙でもない、もっともらしい間違った選択肢を思い付くことができるのでしょうか。このブログ記事では、役立つベストプラクティスについて説明します。



1. 現実の状況に基づいた選択肢


もっともらしいという言葉は、文字通り「合理的または可能性が高いように見える」という意味です。あなたが間違った選択肢を書いている時、あなた自身で自問自答してください。この選択肢は合理的に聞こえるのか?これは誰かが現実で行うことなのか?


間違った選択肢が現実的なものにする最も簡単な方法は、間違った選択肢を選んでしまう現実の状況に基づいて準備することです。それら現実的にありえる間違いを不正解選択肢として使ってください。学習者をテストする目的は、だますことではなく、コースで学んだことに基づいて、学習者が正しい選択をするどうかを確認するための現実的な選択肢を提供することです。



2. 適切な人と相談する


十分に包括的で幅広い情報がない場合、もっともな不正解選択肢を考え出すのはさらに困難です。そのような状況に陥った場合は、次の人に意見を求めることを検討してください。


  • SME(対象分野専門家) コーストピックの専門家にコンタクトできる場合は、その専門家に相談してください。彼らは共有できる実際の例を持っているはずです。

  • クライアント このコースを作成するように依頼した人は、おそらく理由があります。人々が物事を正しく行っていないことが理由である場合は、人々が犯している間違いについて詳しく説明してもらうに依頼することができます。

  • 学習者 このトピックについてトレーニングを受ける必要がある場合は、この分野の知識やスキルが不足している可能性があります。可能であれば、数人の対象者と話し、彼らの現在の知識またはスキルレベルがどのあたりなのかを確認してください。そうすることで、彼らが犯す可能性のある間違いについての洞察を得ることができます。


主題分野に近い人と話すことで、物事をより理解するのに役立ち、もっともらしい不正解選択肢を思いつくのがはるかに簡単になります。



3. 適切な質問をする


上記の人と会話する時は必ず自由形式の質問をしてください。そして彼らに話させます。詳細なメモを取っていいか、会話を記録できるかどうかを尋ねます。会話を進めるためのいくつかの参考となる質問があります。


SMEやマネージャーの場合

  • 人々が間違った行動をするのを見たことがあるトピックXに関連する一般的な間違いは何ですか?

  • トピックXについて一般的に考えられている神話や誤解は何ですか?

学習者の場合

  • トピックXにおいて、いつもあなたを混乱させていることは何ですか?

  • トピックXについていつも疑問に思っていることは何ですか?

  • トピックX関連の間違いをした時のことを教えてください。

  • コースの目標のXタスクの達成を妨げる障害は何ですか?


質問をすることを恐れないでください。自然に流れるように会話します。回答が自然に終了したら、質問のリストに戻って繰り返して質問してください。



まとめ


人々が現実世界で犯す間違いについて質問するのは時間がかかる場合がありますが、それはあなたの学習者の知識を本当にテストするもっともな不正解選択肢を思い付くための最良の方法です。それがクイズの目的であるならば、時間をかけるべきです。


効果的なクイズを作成するためのヒントがもっと必要な場合は、次の役立つリソースを確認してください。



eラーニング作成は初めてですか?「eラーニング制作のために知っておいていただきたいこと」ページには他にも参考になる記事がございますので合わせてご確認ください。

 

株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です

 

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