コロナウイルスの蔓延のせいで「危機の時代に何をすべきか」「事業継続計画」「無料コンテンツサービス」などの記事で、筆者のメール受信トレイはいっぱいになっています。世界中の企業がコロナウイルスによる新しい現実に対応しようと努力しています。Degreed社からも、バーチャルラーニングプログラムへの移行ヒントや、保護者のためのキッズアクティビティブックを公開しています。
さらにDegreedでは、リモートワークが急増しているこの時期の世界中何百万人ものユーザーの検索データから、従業員が今本当に探しているもの、そして従業員と企業をサポートできる方法が分かるのではないかと考え始めました。我々は何を読み取れたのでしょうか?
そのいくつかはあなたが想像しているものです。リモートワークや、Teams・Zoom・Webexなどのリモートワークツールに関連する検索が大幅に増えています。また人々はパンデミックへの対応として会社が急遽作成したパスウェイを読んでいます。Degreedの最もイノベーティブなクライアントが実施している詳細内容については、新しいブログシリーズ「新しい常識へのナビゲート」を参照ください。
しかし割合の増加だけでなく全体的な検索数ボリュームも合わせ見ると、あるスキルグループが大幅に少なくなっているのに対し、急激に増えているスキルグループがありました。
※ 本分析実施方法についてはページ下部セクションをご参照ください。
Microsoft Excel、リーダーシップ、コミュニケーション(日本で言うマーケティング)の検索数が増加(各4%、5%、15%増加)しており、Python、Java、Machine Learningの検索数が減少(各20%、27%、37%減少)していました。
俯瞰的に見ると、Excel関連スキルの検索ボリュームは、「リモートワーキング」またはコロナウイルス関連の検索数よりも10倍も多くなっています。コミュニケーション(マーケティング)スキルに関連する検索ボリュームは普段よりも5倍になっています。
測定結果から真意を探る
上記のグラフから、従業員がより長く使え、応用性が高く、個人と会社のチェンジマネジメントを支援するスキルを探していることを示唆しているのが分かります。ハードスキルとソフトスキルのカテゴリに完全に区別できませんが、これらのスキルは「柔軟性が高い」と我々は考察しています。
なぜ「柔軟性」があるのでしょうか?一見、無関係なスキルのように思えますが、データ分析・リーダーシップ・Excel・チェンジマネジメントはデータ統計的にグルーピングされており、密接な関係がありました。共通して言えることは、これらスキルが業界や地域を問わず、ほとんどの状況で従業員に役立つスキルであるということです。新製品を迅速に発売する必要がある場合、マーケティング、デザインシンキング、リーダーシップなどのスキルは必要不可欠です。会社が仕事のあり方を突然変えた場合も同様です。時間管理、コーチング、チェンジマネジメントは、リーダーと現場の従業員両方にとって不可欠なものです。
一方、全体的に検索ボリュームが減少したのは、Python、Javaなどの非常に技術的なハードスキルであり、Machine Learningに関連するスキルです。穏やかな(コロナウイルス以前の)時には、ユーザーは新しく需要の高いテクニカルスキルを習得するために意欲的にキャリアや能力を開発しようとしていたと思えます。このデータは、これらのスキルが以前ほど重要ではなくなっていることをいっているわけではありません。しかしコロナウイルスによるビジネス環境の変化において、ほとんどの従業員にとって最先端のスキルに対する優先度が落ちていることは明らかです。
ユーザーの検索用語の変化
下記のデータは、Degreedを正式に社内展開しているクライアントかつアクティブユーザーを対象に、2020年2月~3月と、2か月前(12月~1月)の検索データを比較し、変化率を示したものです。
時期によって現在検索されて傾向などがわかります。しかし変化や不確実な状況において、「柔軟性の高い」スキルが企業や従業員にとって非常に重要であることがデータから分かります。「変化」すること自体は唯一不変であるため、これらの柔軟性の高いスキルに関して、会社が従業員にコンテンツとガイダンスを提供できているかを確認する良い機会かもしれません。
貴社がすでにDegreedクライアントである場合は、これらのトピックを中心に、追加したり必要に応じて変更できるパスウェイ(英語)をご用意しております。
Degreed - Microsoft Excel 2019
Degreed - 変革へのリーダーシップ
Degreed - コミュニケーションの新しいルール
IDEO –デザインシンキング
※この分析では、12月と1月の検索平均データと、2月と3月の検索平均データとを比較しました。検索平均データは、正式に社内展開したクライアントのアクティブユーザーが、用語を検索した割合として扱っています。
By Mathias Guttu, Director Of Strategic Initiatives April 7, 2020
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