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執筆者の写真DISCE

アジリティとレジリエンスを維持のカギに

更新日:2023年11月27日


より少ない人数でより多くのことを行う。景気が低迷し、予算削減やレイオフが懸念される中、この威圧的な言葉が全社的な緊急課題となっている場合、人材開発プログラムが厳しい監視下に置かれているように感じられ、さらに最悪の場合は廃止の方向に進んでしまうこともあります。


重要な取り組みや自分の仕事を維持するためには、迅速に対応し、適応することが重要です。


人材開発の価値を証明することが重要なのです。準備することが最も重要になります。


Procter & Gamble社でGlobal Learning Technologies & Innovationのディレクターを務めるFrancesco Mantovani氏は、最近HR Exchange Networkに対して次のように語っています。『不況下でリーダーが最初に削減を決定するもののひとつは、学習です。簡単なことです。ほとんどの人は、従業員が6ヶ月間学習をしなければ、何も起こらないと思っています。』


そのような不信感を持っている人たちは、間違っています。技術革新の速度がますます速くなっている今日、貴社組織は、アップスキリングやリスキリングの再開に、景気後退が終わるのを待つ余裕はありません。競争に勝ち抜くためには、従業員が新しいスキルを身につける機会を失うわけにはいかないのです。


確かに、人材開発の機会を削減しても、従業員がすでに持っているスキルや知識が損なわれるわけではありません。しかし、学習機会がもたらす自尊心の高まりは失われます。そしてそれは、パフォーマンスの低下につながる可能性があるとMantovani氏は指摘しています。



L&Dを削減することは短絡的


学習への道を失うせることは、十分に悪手です。レイオフによってすでに士気が低下している従業員にとって、学習機会を削減されたり完全に無くなることは、二重に士気を低下させることになりかねません。


パフォーマンスが低下すると、生産性の低下、品質の低下、従業員の離職率の上昇、顧客の減少、技術革新の減少、成長の鈍化など、さまざまな問題が発生します。


『もし貴社が未来を考える必要がないのなら、人材開発の機能をなくすべきでしょう。未来があるのなら、人材開発は必要なのです。』とROI Instituteのアナリストは言っています。


Cegos Groupのレポートによると、2008年の金融危機の後、2009年の不況の真っ只中に発表されたその当時、KFCは2014年までに英国で最大300の新店舗を作るために1億5千万ポンドの投資計画で不況に立ち向かったそうです。『この結果、揚げ物やオーブンで焼く以外の商品にも、従業員の機会が増えています。厳しい時代に投資し、成長するというコミットメントは、従業員にその機会を与えるという点で強いシグナルを発しているのです。その結果、従業員のエンゲージメントが高まったのです。』



優秀な人材を確保することは非常に重要


Rebel Learn社のコンサルタント、Andrea Maliska氏は、優秀な人材を見極め、彼らに投資して成功に導くことが、不況を乗り切る鍵になると述べています。『優秀な人材が活躍できる機会を減らすと、従業員は仕事から得られる利益、成長、価値が以前ほど得られないと感じるようになります。』


『このようなことが起こると、景気後退期にも、景気が回復して雇用市場の競争が再び激しくなったときにも、従業員の減少につながる可能性があります。会社のモラルを低下させ、収益に大きな打撃を与えることになるのです。』


調査によると、従業員を失うことによる総費用は、一人当たり数万ドルから年俸の1.5倍にもなると言われています。



自分の価値を知り、それを証明する


不況が迫っているとき、予算に苦しむ人材開発の専門家として、どうすればいいのでしょうか。どうすれば、より少ない労力でより多くのことをなしえ、人材開発を組織のために役立てることができるでしょうか?


Degreedの新しい資料、Recession Survival Kit for L&D(不況時の人材開発サバイバルキット)は、1ページで構成されています。革新的なラーニング部門のリーダーが、不況の中でも学習を適切に保ち、従業員が能力開発し、維持し、人材開発のビジネス価値を証明するためにできることトップ10をまとめました。


このキットをダウンロードすれば、次のことを忘れないようにできます。

  • 社内で人材を探す。

  • キャリアパスにフォーカスする。

  • 従業員のスキルギャップを特定する。

  • 相互サポートとフィードバックの機会を設ける。

  • 時間ではなく、アウトプットを測定する。



未来は不確かなものだが、プランニングで勝負する


Indeed社の英国エコノミストであるJack Kennedy氏は、最近、不況によるレイオフは2008年の金融危機のときほど深刻にはならないだろうとの見方を示しました。


不況に備えたプランニングを事前に行うことで、組織内でポジティブな対応ができ、競合他社よりも優位に立つことができます。さらに、学習する企業文化を維持し、そのポジティブなビジネス価値を実証することができます。学習プログラムについてより少ない費用でより多くのことをプランニングする際には、サバイバルキットを手元に置いておくと、今後数ヶ月の間、きっとあなたを導いてくれることでしょう。


 

By Tom Schultz, January 11, 2023

 


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