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  • 執筆者の写真DISCE

テクノロジー投資を最大限にする4つの方法

更新日:2023年11月22日


L&Dが企業内で変革的な役割を果たすと期待される場合でも、ラーニングと能力開発の予算は、ほとんどの組織で厳しいものです。多くの場合、成功するにはさらに予算を計上するか、組織がすでに持っている既存テクノロジーを使用しなければなりません。


それでは、ラーニングテクノロジーへの投資を最大限に活用するにはどうすればよいでしょうか?適切なソフトウェアはトランスフォーメーションに必要不可欠なものですが、明確な学習戦略がなければ効果的ではありません。ラーニングテクノロジープラットフォームを最大限活用するには、管理者がどのように実装し、利用し、企業内に浸透させられるかにかかっています。


あなたがスタートできるように、3つのL&DチームをDegreedイベントLENS 2019に招き、非常に競争の激しい分野(旅行、通信、医療)で学習を活用するための戦略を共有してもらいました。


このパネルディスカッションでは、Booking.comのKylie Rasmussen氏とRichard Rundle氏、エリクソンのPeter Sheppard氏、Providence St. Joseph HealthのDarci Hallが参加してくれました。彼らの洞察は、テクノロジーへの投資を最大化するための4つの意見としてまとめられています。また、この記事の最後にセッションビデオを視聴することができます。



1.ミッションに合わせる


Providence St. Joseph Healthは彼らのミッションを深く追及しています。ヘルスケアの非営利団体は1859年に、西海岸北西部で最初の常設病院を設立した5人の女性によって始まりました。現在、Providence St. Joseph Healthは、約120,000人の介護者を雇用し、7つの州の患者にサービスを提供しています。


介護者は、Providence St. Joseph Healthの中核です。アンケートで介護者がケアされていないという不満が明らかになったとき、非営利団体は、介護者により良いサービスを提供するために、L&Dへのアプローチを全面的に見直しました。


「Degreedを実装することを彼らに約束しました。この約束は、私たちの介護者を知り、彼らの注意深く見守り、彼らが患者と同じように成長するのを助けることです。」と、Providence St. Joseph HealthのCLO最高学習責任者であるDarci Hall氏は振り返ります。


Booking.comのミッションはProvidence St. Joseph Healthとは大きく異なりますが、会社のテクノロジーへの投資も促進しています。彼らの旅行ウェブサイトは1990年代に始め、現在220の地域で18,000人の従業員が働いています。Booking.comのミッションステートメントには、「皆が世界を体験しやすくすることをミッションとしています。私たちは、誰にでも、いつでも、なんでも、どんな方法でも、人生の経験にアクセスできることを約束します。」


Booking.comのL&Dチームは、ミッションを彼らの仕事に結び付けました。「まさに旅行のように、学習は好奇心、探求、記憶に残る体験を生み出す継続的なプロセスです」と、Booking.comのデジタルラーニングスペシャリストの1人であるRichard Rundle氏は説明してくれました。Booking.comは、ミッションのために、従業員の好奇心をそそり、豊かな学習体験、ラーニングエクスペリエンスを可能にするツールに投資しました。



2.簡単で楽しいものに


エリクソンは、携帯電話を機能させる仕組を構築しています。この分野は、ツールが絶えず変化しているので、すさまじい業務になることは容易に想像できます。学習は、この変化の激しい業界で成功するための鍵です。業務が複雑で規模が大きいため、エリクソンは、従業員自らが学習したいと思うようにし、自律的に学習できるようにするシンプルなシステムを必要としていました。エリクソンのGlobal L&D Ecosystem責任者、Peter Sheppard氏は次のように述べています。


「もちろん、テクノロジーはテクノロジー自体のために存在するものではありません。テクノロジーは、従業員の経験を豊かにするために存在します。我々はもっと簡単にしたいのです。私たちは簡単にすることが重要だと思っています。簡単にすることこそが、学習文化を作り上げるのに役立ちます」


Booking.comも状況を共有してくれ、ソーシャルテクノロジーが学習文化を支えていることを発見しました。「私たちBooking.comは非常に幸運でした。なぜなら、学習文化を醸成することについてあまり心配する必要がなかったからです。維持するだけで良かったのです。ソーシャルインタラクション(社会的相互作用)が重要です。」とRichard Rundle氏は語ってくれました。


「ソーシャルインタラクションな会話はコーヒーマシンの前も行われますが、スキルプランを重視するDegreedでも行うことができます。人のコメントを読んだり、振り返りをしたり、記事やコンテンツを共有したりすることができます。」と、物事をシンプルにするようにとRundle氏は述べています。


適切なテクノロジーを使うと、オンライン学習はコーヒーマシンの周りでおしゃべりするよりもソーシャルになります。「テクノロジーは本当にソーシャルインタラクションを可能にします。Booking.comで見ることができた、Degreedの最大メリットの1つです。」とRundle氏は共有してくれました。



3.未来について戦略的に


ヘルスケア従業員はディスラプションに備えています。「我々は、Amazon、Warren Buffet、Chaseのように、ヘルスケア業界が成長できると考えています。」とDarci Hall氏は述べています。彼女はオートメーション(自動化)が業界を変えると期待しています。


もちろん新規参入者には、Providence St. Joseph Healthのような介護経験者はいませんが、Providence St. Joseph Healthにとっての課題は、急速に変化する業界に遅れずについていくために介護者に準備させることです。「パーソナライズされたエクスペリエンスを作り上げる方法を検討しています。介護経験者が、何をしているのか、どのようにしているのか、何を必要としているのか、いつ必要なのかを知ることです。私たちは、それを支援するパーソナライズされたラーニングジャーニーを開発しています。」と彼女は語ってくれました。


通信業界では、過去数十年間、ディスラプションは絶え間なく続いています。エリクソンは従業員に遅れをとらない方法を彼らに示しています。「新しいスキルエコシステムを作り上げようとしています。そのシステムは、個人レベルでも組織レベルでも、スキルギャップを本当に認識できる場所です。」とPeter Sheppard氏は共有してくれました。


「アライメントはエリクソンの戦略の中核です。もちろん、戦略は企業毎のテクノロジーのビジネスケースによります。我々は「line of sight」というワークショップを開催し、ビジネス目標が何であるか、そしてその目標に必要な学習要件が何であるかを見ることができます。」とSheppard氏は言いました。



4.チャンピオン(協力者)の育成


すごくスマートなツールであったとしても、従業員が実際に使用しない限り意味がありません。組織全体が実際にテクノロジーを採用するために、組織のリーダーは協力者に投資しなければなりません。


エリクソンのラーニングチームは、早い段階で重要な社内提携を結びました。「テクノロジーエコシステムを作るときに本当に重要なステークホルダーがいるとすれば、それはITチームです。エリクソンは、過去において様々な時期に異なる方法で新テクノロジーを導入しましたが、成功を収めたプロジェクト​​は、初日からITチームと提携しました。」とシェパードは断言しています。


エリクソンは、最新のビデオラーニングプラットフォームについて、IT部門の個人にリーダーシップの役割を与えました。テクニカルチームは最初から参加し、開発プロセス全体に関わり続けました。プロジェクトが完了したとき、エリクソン社内のプロダクト協議会にプラットフォームを提示したのは、L&DチームではなくITリーダーでした。


Booking.comのラーニングチームもこの原則を理解していたので、新しいプラットフォームに重要な影響力を持つ人物を介入させました。Booking.comのデジタルラーニングスペシャリストの1人であるKylie Rasmussen氏は、次のように述べています。「私たちは世界中の様々なレベルのユーザーを特定し、彼らをラーニングチャンピオンとしてターゲットにしました。」


「彼らは皆、学習に本当に熱心でした。彼らはすでにその学習習慣を構築しており、すでに日々それを行っていました。彼らはプラットフォームについて話し、同僚のプラットフォームへのログインを支援し、プラットフォームを使用し、コンテンツを共有し、グループに参加しました。」とRasmussen氏は共有してくれました。


Booking.comのラーニングチャンピオンのおかげで、他の従業員がログオンすると、すでに活発化していたエコシステムに入ることができました。下記のLENS 2019の完全なセッションビデオをご覧ください。



 

By Nick Welna, Writer

January 14, 2020

 

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